2010年11月29日月曜日

引っ越し、そして閉幕


いよいよ明日、妙高に引っ越しです。
今日は午後から相方こたろうがうちに来て、さきほどトヨタレンタカーでハイエースを借りてきてすでにぼくの荷物は積み込み済み。明日は熊谷の相方の実家に寄って、そのまま関越で妙高に向かうことになります。

いよいよ。いよいよ!

まだホテル買取のための融資が銀行から下りていない関係でもともとのオーナーさんも家(ホテル)を出て新しい住居に引っ越すことができず、はたして本当に18日のスキー場オープンに間に合わすことができるのかはなはだ怪しいところですが、遅くともすでに予約が入っている正月までにはなんとかしないとね。

しかし、荷物をすっかり出してがらんどうになった机や本棚は本当に殺風景なものですね。妙に自分の部屋が広くて、そして壁が白くて眩しくて、、、我ながら驚きです。
指折り数えてみれば、中3からこれまで、13年間。
お世話になりました。ありがとう。

そしてここも。
ホテル シルバーホーンのブログ(近日(なるたけ早く!)公開予定!)ができれば、もうここの役割は終わったも同然です。ここは、ぼくが旅する中で出逢った美しい土地や自然たちを紹介するための「場」だったから。
もう「旅」は終わり。
もちっと違う人生がはじまるからね。

ちなみに以前も書いたかもしれないけど、"WIND, LAND AND STARS"のタイトルは、サン=テグジュペリの著書"WIND, SAND AND STARS"(邦題『人間の土地』)から採らせて頂きました。

それでは皆さん。いままでのご愛読、ありがとうございました。
また妙高からお会いできるのを楽しみにしております!

p.s. ホテル シルバーホーンについてはこちら。
   住所 〒949-2102 新潟県妙高市田切218-2
HP http://silverhorn.moo.jp

2010年11月15日月曜日

『もしドラ』を読んでみた

相変わらず福岡で、(祖父母のお伴の)病院巡り以外は大してすることのない不聊の日々を過ごしております。
まぁ幸い相方が非常によく動いてくれているので、最近はむしろ、ぼくはじっと動かず、パワーを溜め込み、静かに湧いてくるイメージやアイデアを汲み取っていくことに集中しています。
そんなときです。父が最近流行りの『もしドラ』を福岡まで送ってくれました。

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
(岩崎夏海著 ダイヤモンド社)

読んだことのない人も、きっと本屋の店頭でカバーくらいは見たことがあるでしょう。あの、青い空とスカート丈の短さが気になるカワイイ女子高生が印象的な、これが経営学の本なのか!?と思うようなアニメ絵の本ですよ。
内容を端的に紹介すれば、タイトルのとおり、高校野球部のマネージャーになった女の子が、野球部のことマネージャーという仕事のことをよく分からないままに「マネジメント(経営学)」の本を購入。それが経済学の父P.F.ドラッカーの書いた『マネジメント』という本でした。
彼女はその本で述べられている組織運営の理論を自分の野球部に応用(というか適応)させて、弱小の野球部を強化し、ついには甲子園出場という目標を達成させるのです。

「おはなし」としてのストーリーはともかく、内容はさすがです。原著のドラッカーの『マネジメント』を読んだことがないのでその原著からの忠実さというものは判断しかねますが、ストーリーの展開と共にドラッカーの含蓄に富んだ理論が順序立てられて、理解りやすく登場し、少なくともこれから宿の経営をはじめようという若輩者の心を鷲掴みにするには充分な内容でした。

それは例えばこんな感じです。

……『マネジメント』にこうあった。

  「顧客」によって事業は定義される。

するとみなみ(主人公のマネージャーの名前)は考えた。野球部にとっての「顧客」とは、一体誰なのか?……

一見素人には取っ付きにくく思われる経営理論を、それが大企業ばかりでなく、どんなに小さな企業でも適応し得ることを示すために、敢えてそれが営利目的ですらない甲子園出場を夢みた弱小野球部というトンデモナク経営学とは場違いな集団を持ち出して、そして理論の上でとはいえトンデモナイ目標を達成させてしまうのです。
これぞ経営(マネジメント)の面白さ!! と喝采を贈りたくなる本でした。

経営者の立場の人はもちろん、是非バイトで働いているマックのマネージャーにまで読んでもらいたい。(いや、べつにマックに限らなくてもいいんだけど^^;)
たかがバイトだと思ってナメるなかれ。この実践は、きっと君の人生の役に立つ。

腰を据えれば、半日もあれば読みきれるくらいの分量です。
電車内でパッとカバー絵だけ見られると恥ずかしい感じの本ではありますが、ブームになるだけの内容は備えてますよ♪

ありがとう、親父。

2010年11月12日金曜日

福岡近況

福岡は黄砂がすごいです!ふだんは間近にくっきる見える街の背後の山々が、今日はいったいどこへいったやら。薄ボンヤ〜リ……
さて。福岡の祖父母宅に来からこのかた、なんばしよったかというと、、、

実は、なんもしよらんとです(^_^;)ゞ

ノーパソは持ってきているけど、ネット環境が付近にないため各種調べものはできず。当然プリンターもないから案内ハガキ作りや名刺作りもできず。食材カタログとかないから、メニュー考えても原価計算がイマイチできないし。宿帳なんかは相方が来週福岡に来てからいっしょに作りたいし。
ぼくがこれまでにしたことと言えば、居候でも良いといってくれたスタッフを確保したことと、あとは余暇の時間に経営学の本を読んでいるくらいでしょうか。

でもその代わり、上記の宿の準備は持病の手術から退院した相方がズイズイ進めてくれています。HP作りにハガキ印刷、引っ越しや向こうでのインターネット環境整備のための調べごと。はては両家顔合わせのお店選びまで。
本当に、ぼくは電話で相談に乗るくらいで、申し訳ないくらい働いてもらっています。

ありがとう、こたろう君!「二人」って強いなって、改めて実感したよ。

まぁ宿関係はそんな感じではありますが、他方こちらはこちらで祖父の突然の入院なんかもあり、いちおうそれなりには役に立てているので良かったです。じいちゃんが入院しちゃうとばあちゃんは運転できないから、それだけでも田舎ではけっこう大変になってしまうんだよね。
そんな状況ですが、明日は天神で上映される「バンフ マウンテンフィルム フェスティバル」に行ってきます〜♪

2010年11月7日日曜日

でもいったん福岡へ

昨日は一年半ぶりのマック飲み。
参加人数は5人と多くはなくとも、一年半という時間の流れをほとんど感じさせないこの打ち解け具合というか仲間感というか。まるで先週までみんなで店にインしていたような錯覚に陥ってしまいます。それとも、ぼくらが年をとって時間の流れが早くなっただけなのか?
みんなで遊びにいったり飲み会したり、社員さんには内緒だったり(なにせみんなで遊んじゃったらバイトでインできるのがいなくなっちゃうからね)、逆に社員さんもいっしょに誘ってしまったり。店や仲間には本当に恵まれて愉しいマック生活を満喫していたものでした。

卒業からもう4年も経つとはね……

妙高の宿のことと結婚のことを報告して驚かそうと思ったら、きちんと先読みされていて、デジタルフォトフレームをプレゼントされてしまいました。あいやっ!
ありがとう!!みんなの写真も入れて玄関に飾っておきますので、みんなちゃんと妙高まで(泊まりに)きて確認してね♪笑

今日はこれから福岡へ。
二人して病気してしまった母方の祖父母んとこに行って、2週間ほどお手伝いをしてきます。本当は一刻でも早く引っ越し&妙高入りをしたいけど、いつまで生きててくれるかもわからんもんね。
料理や掃除を手伝いつつ、現地にいなくても出来る準備(案内ハガキや宿帳の作成、詳細料金の決定、食事内容の検討など)を進めながら、本格的に忙しくなる前の骨休めをしてこようと思います。

2010年11月5日金曜日

宿、はじめます

タイトルのとおり、今冬から妙高高原で宿をやることになりました。いわゆる「支配人」というやつです。

ホテル シルバーホーン
全15部屋(和室)、収容60人。赤倉観光リゾートスキー場のゲレンデと道路一本はさんだ向かい側、玄関からゴンドラ乗り場まで徒歩1分!

ことの発端は10月半ばにかかってきた、毎年冬に妙高でお世話になっているユアーズインのオーナーOさんからの電話でした。曰く「ゲレンデ前のホテルでご主人が急死されたとこがあって、牛ちゃん、やらないか?」
現在、新赤倉の観光協会長をやっているOさんは、残された奥さんから宿は潰したくないし、だれか跡を継いでくれそうなイイのはいないかと相談されて、すぐぼくのことを持ち出したらしいのです。
もう何年も宿泊業にたずさわっていて、スキーが好きで、連れがいて、若くて、しかも住所不定でふらふらしている……

ちょうど将来のことで悩むことの多かった26歳は、この話に飛びつきました。
来たっ!乗るしかない!!
それに乗るということは、冬前に買い替えようと前々から話していたカメラやスキーを諦めるどころか今シーズン滑ることすらほとんどままならない、さらには今冬が終わったあとに考えていたカナダ・アラスカ行きをも断念することでもあったけれど、不思議とぼくらはそれらを惜しげもなく捨て去ることができたのでした。
人生には、乗るべき波というものがたしかに存在するからです。

宿の準備は、スキー場がOPENする12月18日に営業を開始できるように急ピッチで進める予定です。
とはいっても、11月は病気をした福岡の祖父母宅に帰省らなくてはならないので、本格的な準備スタートは12月に入ってからになるでしょう。
宿の料金設定から朝晩の食事の内容、関係者への挨拶まわりとそのための名刺作り、昼の喫茶をどうするか、お手伝いさんは?引越しの日程は?考えるべきことがもう山のように、それこそ無限に、つぎつぎと湧いては埋もれていきます。

とりあえず、現段階でたしかなのは、以下の2点。
まずは12月のあたまに、妙高に移住するということ。
そして、そうしたら、これからぼくと一緒になって宿を創り上げていってくれる相方と結婚するとこ。
、、、といっても式やお披露目をしている暇はこれっぽちもないから、市役所で籍をいれるだけだけどね。

まずは三年。三年で将来への目処が立てられるように頑張ろう。
不安?ぼくにはワクワクのほうが大きいね。ぼくには信頼できる相方や頼もしい仲間がついている。