2009年6月28日日曜日

Queenstown Winterfestival -1-

ここニュージーランドにワーキングホリデーで来ていると言いながら、じつは毎日仕事もせずにスキーに行ったり、街をぶらぶらしたり…… これじゃ「ワーキングホリデー」って言えないじゃんね、ということに最近気がつき、やや愕然としているうっしーです。こんばんは♪

でもそんなの関係な~ぃ!(ふるっ汗) なぜなら今は、街をあげてのお祭りのまっ最中だからです!! このQueenstown Winterfestivalは、6月26日から7月5日までのじつに10日間、これから迎える冬を街をあげてお祝いするというもの。"Winter starts here"がサブタイについているくらいですからね。

でもちょっと想像するに、このお祭りの起こりはもともと「冬至」を祝うためのものではなかったかと思うのです。1900年代初頭の南極探検史を読んでいるとかならず冬至を祝う盛大なパーティーのことが出てくるし、近年でも南極観測隊が冬至をはさんで幾日もパーティーをするという話を聞いたことがあります。
本格的な寒さはまだまだこれからだけれど、緯度が高い場所に住む人々にとって、太陽が地平線上に昇っている時間が日に日に延びていくのはじつに喜ばしく、また祝うべきことだという気持ちを、とにかく日中の日差しがない(ゆえに昼間でも寒い!)クィーンズタウンに来てみて、ぼくは切に感じたのでした。
まぁそれはともかく、この期間中は街中やコロネットピークスキー場を中心にさまざまなイベントやスポーツの試合、大会、コンサートが行われ、なかには参加費無料で賞金がつくようなものまであるのです。

オープニングの金曜日は、湖岸でのセレモニーと花火。
スキーから帰ってきてシャワーを浴びたら、寒くないようにたっぷりと着込んでふたたびおでかけ。いつもは静かな湖岸の公園にステージが設けられ、ネオンが輝き、スピーカーからは耳も割れんばかりの音量でドラムのリズムが鳴り響いています。まわりには屋台も出て、皆々白い息を吹きながらホットドッグやらハンギ(マオリの伝統的な料理を現代風にアレンジしたもの)やらホットワイン、ビールなどをきこし召し、地元の人などは群集のなかから友人をみつけるとガハハと愉快そうに会話をしています。
そうこうするうちに湖のほうでは花火がはじまり、おおきいのが上がるたびに歓声が。思っていた以上に盛大で、ぼくも写真撮りながらオォ~と思っちゃいましたよ(なんていっちゃ失礼ですが、でもなにせ日本の花火技術は世界でも群を抜いてますから……^^;)



翌土曜日は午前中からパレード。だったのですが、朝だらだらしているうちに終わってしまったらしく、でかけたらちょうど終わって解散しているところでした。残念。
でも午後の日本語読み聞かせボランティアでこどもたちがおやつもそっちのけで、飽きもせずにぐるぐるぐるぐるパレードごっこをしていたので、それがいかに派手で愉しげだったかだけは感じることができましたよ。パレードの熱気はおとなもこどもも、地元民も観光客も、みんな関係なく捲き込みますもんね(笑)

そして今日日曜日は、Birdman Competition(鳥人間コンテスト)にSplash&Dashといった「この寒さのなか敢えて湖に飛び込む」系のイベントや、Q92The Breez Drag Race(女装障害物競走)など、愉快なイベントが開催。真っ青に晴れあがった空に街をとりかこむ山々の白い雪が輝くなか、湖面に盛大なしぶきがあがるほど観客の歓声もおおきく響き、逆に、いっしょに飛ぶのかと思われた付き添いのカワイイ女の子たちが(男が飛び込むのを見届けて)くるっと引き返したりすれば、それはそれは残念そうなブーイングが鳴りひびくのでした。



午後はこの週末だけ上映されているWarren Miller -Children of the Winter- を観に映画館へ。

んん~っ、テンション上がりますね!!!!

こういう系の映像はUnparalleledのDVDで見慣れているといえば見慣れてますが、それと映画館の画面で見るのはやはり別もの。ちいさな街の映画館のこととて、ひとスクリーンに60人も入ればいっぱいになってしまうほどの規模なのですが、眼前にひろがる息をのむような急斜面、頭上に舞い上がるパウダー、驚愕の跳びのアクションを見れば、いますぐに座席を立ってスキー板をつかんで雪の斜面に向かわなくては!という衝動にかられてしまうのも、無理ないですよね。
素晴らしい映画です。ちなみに日本のシーンも出てきましたよ。皆さんも機会があればぜひご覧ください。

そういうわけで今日はここまで。それではまた~

2009年6月24日水曜日

日本からの宅急便

ここ数日待ちわびていた宅急便がようやく届きました!
そもそも今回の荷物は、持ってこようか悩んだ末においてきてしまったトレッキングシューズやインナーダウンなどの山道具を送ってもらいたくて実家の母に頼んだもの。そのついでに、フラットにも落ち着いたことだから、未読の書物も本棚から送ってもらい、さらについでに、もしスペースに余裕があれば味噌としょうゆを入れてくれたら嬉しいなぁ~とメールしておいたのです。

それなのに、、、開けてビックリ。


出るわ出るわ、食材がつぎからつぎへと!
頼んでおいた味噌やしょうゆはもちろん、焼のり、だしの素、昆布つゆから青じそドレッシング、チラシ寿司の素、ふりかけに混ぜ込みわかめ、たらこスパゲティ、そしてぼくの大好物、柿の種まで。

さすがは5年半アメリカで生活していただけあってか(実はうっしー家は以前アメリカはシカゴに在住していたことがあるのです)、痒いところに手が届くチョイスをしてくれています。とくに嬉しいのは、昆布つゆ、ドレッシング、のりの三点でしょうか。万能ゆえにあらゆる場面で活躍してくれそう。もしくは、これら三点ならこっちの日本食材コーナーでも少し高いけど買えるぞ!というのなら、おとなのふりかけ、たらこスパゲティあたりでしょうか?いやいや、それなら柿の種だってクィーンズタウンでは売ってないぞ。
ちなみに味噌は実家ではふつう白なのですが、山小屋で使っていたのが合わせだったためか、自分が使うには白より使いやすいんですよね。なので「赤で」と頼んでおいたら、ご丁寧に赤と合わせと、2種類入っておりました。
ありがたきは親心、ですね。

目下の不安は、むしろこれだけの味噌としょうゆ、だしつゆをクィーンズタウンにいる2~3ヶ月のあいだに使いきれるのか?ということでしょうか(^^;)
まぁ、張りきって和食を作りましょう!そして余ったらペットボトルに移して持ち歩きましょう、ってことですね。

そんなわけで今晩はさっそくお祝いのチラシ寿司♪
炊き上がったごはんに混ぜるだけ。そのままじゃ寂しいから錦糸玉子だけつくって、上から付属の切りのり&ゴマをふりかけ完成!それにわかめのおすましと、つくりおきの肉じゃがをレンジでチンしてお手軽ディナー。

、、、ひさびさの酢メシがうまぁ~い!(^Q^)/

でも待てよ。これにサーモンと、さらにイクラなんてあった日には最高だよなーなんて相方と話していたら、相方曰く「だれかのブログで、ニュージーランド人はイクラを食べないから、筋子をかなり安く仕入れてじぶんで漬けていたような云々」。たしかに、こちらのスーパーではサーモンはたくさん売っているのに、卵(イクラ)は見ない気が……
晩飯後にさっそく検索してみたら、たしかにちらほら魚屋さんとか養殖場からキロ単位で買ってきて漬けてる人がいるらしいですね。卵をほぐすのだけ大変そうだけど、それさえできればあとは案外簡単そう。しかしシーズンは初秋とのことで、残念!
キロ単位のイクラ漬け。機会があったら是非やってみたいですね♪

2009年6月23日火曜日

こたろう理髪店とうっしー医院

ここ数日、相方が以前バイクツーリングをしていた時代に怪我をした膝が痛むとのことでスキーはお休み。しかも今日か明日かに日本から送ってもらった宅急便が届くはず、ということで自宅待機を余儀なくされています。日本みたいに不在票みたいのがあるかもわからないし、あったところでよく分からん英語でナンダカンダとするのはメンドそうだし(^^;)

しかし、ただ何もせずに待つというのも退屈というもの。

せっかくなのでそろそろ長さが気になりはじめた髪の毛を切ってもらうことに。
見たことある人はいるでしょうか?ぼくの顔かたちのせいか髪の性質のせいか、ぼくがロン毛になるといかにも80年代風になって、なんとも恥ずかしいやらまわりの大爆笑を誘うやら。おまけに昔から昆布ワカメのたぐいが好きなせいか、髪ののびるのがすごく早いんですよね。で、それにぼくのメンドくさがりな性格が加われば、、、三拍子そろうわけですよ。わかりますよね!(なにが?)
近年は、山小屋にいるあいだは支配人の奥さんに切ってもらい、冬はまぁ寒いから多少髪が長くてもいいよねってことで放っておいたのですが、今年の冬からは相方が切ってくれています。なにを隠そう、相方は他人の耳掻きするのとか髪をいじったりするのが大好き人間。ぼくは母親にされていた頃の痛い思い出があって耳掻きされるのがすごく苦手で(このせいで去年山小屋ではひと騒動起こしてしまったのですが)、昔は散髪屋にいっても首筋にバリカンが近づいただけでくすぐったくなって仕方がなくて、大変だったんですよ。いったいなんなんでしょうね、この好きな人と好きじゃない人の違いってのは?

落ちた毛がつかないように服を脱ぐにはあまりに低い室温ゆえ、エリマキトカゲのように新聞紙を首まわりに拡げて極力下に落とさないようにする作戦!洗面所に入り、手ごろな椅子がないので(なぜかNZに持ってきている)ビーチボールに腰掛け、相方の家にあったちっちゃな梳きバサミで(ときどき髪の毛をピンッと引っぱられながら)チョキチョキされること20分。

ほほ~ぅ、なかなか。よいではないですか。

よくよく眺めてみればたまにぴょんと長い毛がのこっているのは御愛嬌。もっとも新聞紙を支えている手指が冷たくなって感覚なくなってきたから、もうこのへんで勘弁!と言い出したのはぼくですから。
できあがりの写真も載せたいところだけど、相方から一般に公開するようなカオでもないでしょうと言われてしまったので今回は見送りで(笑)

髪を切ってくれたお礼に、膝が痛い相方にはうっしーが日本から持っていっていたキネシオテープでテーピング。キネシオはすこし高いけど、ぼくが大学ワンゲル時代に悩まされたヒザ痛、コシ痛に対するつよい味方です。しかし膝や腰は、一度気になってしまうとなかなか手強い敵であるのも事実。とくに相方ははじめて本格的にスキーをはじめて、いきなりの通年スキーですから。
これで相方もヒザを気にすることなくスキーができるようになれば良いのですが……

というか、宅急便よ、はやくこ~い!!

2009年6月20日土曜日

the Remarkablesオープン!

本日、クィーンズタウン近郊のもうひとつのスキー場、the Remarkablesがオープンしました!
前日の意気込みのわりに寝坊したCoronet Peakのときと違い、今回は前日のうちからお弁当も作っておき、持っていくものもザックに詰め、あとは朝起きて食パンとチンゲンサイのコンソメスープだけ食べればすぐに出かけられる準備を整えておくという用意周到っぷりで臨んだのでした。

タウン中心部のスノーセンターから出発するシャトルバスの一本目は8時発。7時にかけた目覚ましの音で震えるような気温のなかを起きだしてみれば、窓の外はまだ真っ暗で、ほっそり美人の三日月と最後まで居残りさせられた星数個がキラキラときらめいている…… 珍しい早起きに慣れぬまだ眠い目をこすりながら朝餉をすませ、いつもの出勤着ならぬスキーウェアに身をつつみ、お弁当と念のための雪崩三点セットをいれたザックを背中に背負ったら7時45分。ドンピシャリ。
明るみはじめた空にぽつぽつと雲が現れはじめたときはまたCPのときみたいに初日からガスガスなのか?!とも危ぶんだのですが、バスが延々とつづく山道をあがっていくうちに気がつけば雲は眼下に雲海を為し、上のほうにみえるごつごつとした岩稜が朝日に照らされて桃色に焼けているではないですか。

卑しくも山ヤたる者、じぶんの足でかち得た風景以外(ましてバスの車中からなぞ…)をこうまで賞賛するのはイマイチ気が引けるのですが、、、絶景!

と、それはさておき、肝心のスキー場ですね。
リマーカブルス(通称リマークス、ぼくはよく「ス」をつけずに呼んでしまい相方に注意されます^^;)はおおまかに2つのゾーンに分かれていて、ひとつはパークが充実していて上級コースは2本だけというフリースタイルエリア。もうひとつが一本の細い圧雪中級コース以外はすべてが未圧雪急斜面の上級コースというオフピステエリア。
今日は初日であり、しかも例年になく雪の量、質ともにバツグンに良いとオープンに先立つ数日前の地元紙にもレポートが載っていたので(初日から全面オープンできるのは何年に一度あるかないかだとか)、朝イチのバスで到着後、一本だけ中央のリフトを滑ったあとはひたすらオフピステエリアを往復していたのでした。

オフピステエリアの4人乗りShadow Basin Chairで上がっていくと、まずは右手にまだ数えるくらいしかシュプールのついていないボウル地形がふたつ。リフト沿いには圧雪中級コースが走り、さらに降り場に近づくと今度は左手に広がる広大なパウダー斜面をツボ足で登ってゆくスキーヤーにスノーボーダーの列。右手のボウルも左手の大斜面も、皆それぞれ好きな場所からドロップインしてはターンのたびに雪煙を背後に舞いあげています。
ぼくらもつづけとまずは右手のボウルへ。リフトから眺めているとそれほどでもなさそうに見える斜面も、実際にその場に立ってみると案外急に見えるもの。マダイッポンメダカンネと、なるたけ端のほうの斜度が緩そうなところでドロップイン。なんというか、乾いているんだけどパックされたパウダーを一気にボウルの底まで。

二本目は、今度は左に、板を肩にかついで斜面を登ってゆく人の列に入り、斜面の乗越(のっこし)まで。反対側には崖と崖に挟まれた狭いルンゼ状の雪面に板の跡が残っていて、コースマップを見るとその名も「エスカレーター」だそうな(笑) んで、尾根沿いにもうすこし登ったところから下りて(落ちて?)ゆくのは「エレベーター」だって(笑笑)
当然いきなりそんなジャンキーな場所は遠慮して(そのうち慣れてきたら滑ってみたいけど)、リフトから眺めていた大斜面を滑ったのですが、こちらは日当たりが良いせいか、先のボウル以上のパックドパウダーで相方大苦戦。板をまわすパワーが足りずに七転八倒。まぁこれも経験ですよね。「頭から突っ込んでも痛くない!」と言っていたので、笑ってうんうんと頷いていることにしておきましょう。


その後も昼食をはさんで何本かオフピステを滑っていました。時間が経つにつれてパウダーが荒らされてぼこぼこの不整地になるので、じつによい練習です。
リマークスには目玉コースとして、オフピステの大斜面を最後まで滑ると、リフト乗り場に戻れずにスキー場に行くための道路の途中に出てきてしまうHomeward Runsというコースがあるのですが、ぼくらが午後に滑ったときはすでにパウダーとはほど遠い不整地斜面となっていたのでした。しかしそれでもスキー場のゲレンデから外れて、眼前にひろがる雲海にむかって滑り込んでゆく感覚というのは、なかなかのものでありました(下の二枚目の写真が相方ですね)。ちなみに道路まで出てしまったスキーヤーは、スキー場からのシャトルが数十分おきにやってきて拾っていってくれるシステムになっています。



というわけで、今日は不整地の特訓でぼくも相方もオツカレモード。
もう山盛りごはんと牛肉と野菜の生姜炒めとお味噌汁の晩御飯もいただいたので、あとは明日までぐっすり眠ろうかと思います。

おやすみなさい。 ぐぅ~...zzz

2009年6月16日火曜日

Fantasticなオヤツ

スキー場のリフトに乗っているとき、横にいる相方が言いました。

「口の中がFantasticな香り……」

べつに彼女は、じぶんはFantastic(注;幻想的、空想的)な香りなのよ!といっているのではありません。毎日スキー場に作って持っていっているタッパーにいっぱいの炒飯の味付けが、Fantasticなのです。

こちらのスーパーで売っている10袋入りで4.59ドルの即席麺、「Fantastic 2minuite Noodles」。通常の即席麺のように、沸騰するお湯に乾燥麺を入れてスープの粉を混ぜて食べるのが本来の使用法であるこれを、そのままバキバキに砕いてジップロックなどに入れ、そこにスープの粉をふりかけてシャカシャカ振ることでナイスにジャンキーなおやつになることを発見したのは、ぼくが2年前に卒業旅行として自転車でNZを走っていたとき。ベビー○ターラーメンのように小腹が空いたときにぱりぽりつまめるし、粉の量でしょっぱさを自由に調整できるのがイイんです♪
ちなみにいろいろ試した結果、味はBeef、Oriental、Chickenの順で良く(チキンはそのままだと変な青臭さがあっておいしくない!)、粉の量は麺3つに対して粉2袋、もしくは麺2袋で粉1袋くらいがしょっぱすぎず適当。(下の写真を撮りながら、相方が横から「これだけみるとあんまり美味しそうじゃない……」とか言っていますが、Fantasticの真価は味と、なにより匂いにあるのです!!とイイワケをしておきましょう)



ぼくたちはこれを常時切らすことのないようにしているのですが(G小屋のOさんに聞かれたら「これだからメリケンはジャンキーで……」とか言われそう^^;)、上の分量でいくとだんだんと余ったBeef風味やOriental風味の粉がたまっていくんですね。
で、そいつらを炒飯の味付けに使っているわけです。焼きそばを作るときに、味付けの粉をかけるじゃないですか。「あの」感覚ですよ、まさに。イメージしていただけるでしょうか?

これがなかなかイケるんですw

米もこちらでふつうに売られているオーストラリア産のMideum Grain(粒が長くない、見た目は日本のような米)を使っているのですが、これが日本の米ほど粘っこくないために、炒飯にすると中華料理屋で注文したときに出てくるようなパラパラのができるのです。
味が良いうえに醤油の節約にもなり一石二鳥!そのかわりに、食後は冒頭の相方のようになるわけです。

あ、ちなみにいつもこんなジャンキーな食生活しているわけではないですよ!念のため。
最近は相方が特価になっているリンゴやキウィフルーツを買ってきてジャムにしてくれるので、小腹が減ったときは食パンにお手製ジャムをはさんでいただいています。


ゴールドキウィのジャムは本当に美味いですよ~♪

2009年6月14日日曜日

週末の過ごし方

ニュージーランドでも日本でも、スキー場がもっとも混むのは週末なのが相場というもの。
われわれは(たとえ日常が貧乏であろうとも)シーズンパスホルダーとしての、いわば「ノーブレス・オブリージュ」として、土曜日日曜日くらいはスキーをおやすみして平日に滑ることのできないカワイソウな皆々にゲレンデを譲ってやろう(ふふんw)と決めているのであります。なんといってもリフト待つのはヤだし、単純に滑る人が多くなれば怪我をする確率だって上がりますから。

というわけで、では週末に何をしよう?となるわけですが。

ひとつはバイト。
ぼくがいま応募しているマク○ナルドにしても、バイト募集のビラを出しているお土産屋さんにしても、いちばん忙しくなるのはみんなが家族でおでかけに出かける週末。みんなが働いている(勉強している)ときに遊ぶかわりに、みんなが遊んでるときにこそ一生懸命働くのがサービス業たるもので、まさに我々のような人種のためにある仕事といってよいでしょう。
というか、いままでこんな生き方をしてきてからに、いまさら他の、たとえば終日電話を肩に挟みながらデスクのパソコンに向かって……なんて仕事はできませんヨゥ(^^;)

ちなみにマク○ナルドはweb上でバイトの応募ができて、希望店舗からポジション、希望時間帯、時間数、性格判断のためのシミュレーションシート(さまざまなシチュエーションで、こういう場合あなたはどう行動しますか?という四択の質問が20くらい設定されている)まで、日本でいけば面接で訊かれるようなことまでwebで済ませてしまいます。数日前に応募して、2週間以内に連絡しますとメールが来たのだけれど、ひょっとしたら2週間後にようやく面接をして、さらに面接結果がでるまでに1週間くらいかかるんじゃないかとやや不安です(--;)
日本でバイトをしていたから、できればこっちでもここでやってみたいってのがあるんだけど、ここが落ちたら別のとこで働きたいし。でもこれじゃ他のとこ応募しようにもできないじゃん、みたいなね。

で、週末にしようと思っているもうひとつがボランティア。
じつは昨日じっさいに参加してきたのですが、クィーンズタウンに住んでいる日本人(やハーフ)のこどもたちを対象とした「日本語読み聞かせ会」が毎月第二と第四土曜日の午後に行われているのです。ぼくらがまだフラットを探していたときに「ボランティア募集」のビラが掲示板に貼られているのを見つけ、フラットが決まって生活が落ち着いたら連絡をしてみようと覚えておいたものでした。
ぼくらはこの美しい町に旅行者として、一時的に、住んでみているわけだけど、ここに定住している日本人の人たちはここを、じぶんたちの町として、どう視ているんだろう?という興味があるのです。

連絡先のメールアドレスにメールをしてみたら、是非いらしてくださいという返信。普段はお母さんたちが中心となってやっているので、男手があると嬉しいのだとか。
それではということで、土曜日の昨日、相方とふたりで街の公共のPlay Centreに行ってみたのです。日本でいう児童館みたいな場所ですね。そこで10人くらいのこども(6~7組の親子)が参加し、日本語の絵本をいっしょに読んだり、日本の文化を体験したり(今回はてるてるぼうず作りとあーしたてんきになーあれっ!でした)、ただワーキャーと中で外で遊んでみたり。いつもはこどもだけで20人以上になるらしいのですが、冬のあいだは一、二ヶ月ほど一時帰国をしている家族もいて少ないのだと言っていました。
最初の絵本読みのあいだは(このひとダレ?)的な視線だったこどもたちも、てるてるぼうず作りのあたりからすこしずつ言葉をかわし、外の遊具で遊びだすころには完全に仲間に入れてくれたので安心しました。これまで大人の男性がいなかったからかぐるんぐるん体を振りまわすだけで大喜びしてくれて、ぼくもわたしもとせがまれるうちに、こちらが目をまわすほどに遊んでしまったのでした。

ただスキーをするのだって楽しいけれど、たまにはこうやって他の人たちと触れ合うのも必要なこと。あとはバイトが決まればいうことないのですが…… 追って良い報告ができればと思います。

2009年6月11日木曜日

ブロッケン、現る

昨日までの予報では今日は晴れのはずだったのに、スキー場まで行ってみればけっこうな風と、ゲレンデを白く包む雲。

むーぅ……(--;)

と、気落ちしてみたところでガスがなくなるわけではないので、とりあえず板を履いてリフトで上にあがってみたのです。
するとリフトの降り場が近づいてみれば、山の斜面の反対側はきれいに晴れているんですね。北の太陽がさんさんと照り、稜線をはさんで南面は雲のなかという状況。

もしかして、と後ろをふりむいたら、出てましたよ!
雲のなかに立つじぶんの影が、七色の虹の輪にかこまれて映っています。「ブロッケン」ですね。しかもこれは、じぶんを囲む虹の輪のさらに外側に、ほとんど淡くて、意して視なければ気がつかないくらいの、ふたつめの虹まであるではないではないですか。
ドイツの「ブロッケン山の妖怪」の伝説から名前を取られた「ブロッケン現象」。登山者にはよく知られている現象で、じぶんを挟んで太陽と雲が位置しているときに、うまいこと角度があったときだけ、雲のスクリーンに輪っか状の虹とその虹の中心に映るじぶんの影がみられるのです。有名どころでは、新田次郎の『槍ヶ岳開山』やE・ウィンパーの『アルプス登攀記』などに出てきてます。ぼくも何度かみたことがあるけれど、二重の虹バージョンは初めてだったのでちょっと感激。
(しかし今日はカメラをもっていなかったので、ごめんなさい!がんばって描きました。下の絵からご想像ください^^;)


しかしそれから何回か滑ってふたたびリフトで上がってみると、今度は三重、四重の連続した虹に囲まれているバージョンが現れていて、感激を通り越してむしろ驚き。

むーぅ…… さすが、ニュージーランドのスキー場はサービスのレベルが違いますね!(違う?)

なんて感じで日々スキー場に通っている我われですが、遊んでばかりもいられない、とぼちぼち仕事(バイト)を探し始めました。
スキーがあるからフルタイムでは働けないし、がっつり稼ごうってわけじゃないけど、良い仕事が見つかるといいなぁ。

2009年6月8日月曜日

スキーシーズン到来

ここクィーンズタウンには、周囲に4つのスキー場があります。

クィーンズタウンから近い順に、
・Coronet Peak コロネットピーク(20mins form QT)
・the Remarkables リマーカブルス(45mins from QT)
・Cardrona カードローナ(60mins from QT, 45mins from Wanaka)
・Treble Cone トレブルコーン(90mins from QT, 35mins form Wanaka)
となっており、規模の小さなクラブフィールドを除けば、NZの大きなスキー場の半分がクィーンズタウン、ワナカをベースとしているわけですね。
(ちなみに、NZではあとクライストチャーチから近いMt.Hutt、北島にWhakapapa、Turoaなどがメジャーどころのようです)

Mt.Huttは先月末からオープンしていたようですが、こちらでもCoronet Peakが6日にオープン!
ぼくらにとってはちょうどフラットに入って数日かけて日用品も買い揃えられ、生活が軌道にのったところでのスキー解禁。これで2年目ながらに3シーズン目突入となる愛用K2 SuperStinxを肩に担いで、背中のリュックにはこちらでセール品になっていたのを購入したGiroヘルメットを忍ばせ、さっそく初日と二日目の昨日と行ってきましたよ!

街の中心部にあるスノーセンターから、送迎オプションつきのシーズンパスをドライバーに見せてシャトルバスに乗り込み、テンション高めの音楽ガンガンの車内に揺られること半時間。枯れた牧草地帯を徐々に高度を上げ、ぼつぼつ路肩に雪がでてきたなーと思ったらそれから間もなくスキー場に到着。そしたらなんと、ちゃんと目の前には文字どおり一面の銀世界が広がってるのですよ!
こちらは山といってもほとんど木のない牧草地帯か岩石地帯かだから、ゲレンデにコース名はあれどコース分けはなく、ただうねうねと山の表面に沿って雪の起伏があるばかり。そのなかを4人乗り、6人乗りといったリフトの基線が一直線に延び、そのリフト同士のあいだでスノーマシンが人工雪をもうもうと噴きあげている……その雪煙のなかから逆光で照らされたスキーヤーがばふッと飛び出してきた、と思ったらなんとそいつはガッと山足をうしろに引いて、カカトをあげたらストックをグッと雪面につき刺して次のターンに……って、テレマーカーじゃんっ!?みたいな(笑) よりにもよってNZに来て最初に見たスキーヤーがテレマーカーだとは(^^;)



ぼくらもヨッシャと勢い込んで板を履き、リフトに乗って山のうえへ。マップにはたくさんのコースが描かれているわりにコース標識がほとんどないので、さいしょはとにかくひとの流れに乗って滑ってみることに。
雪質は、極めてドライ。カチカチバーンの上にサラサラの砂のような雪が積もっているかんじで、はじめはエッジを立てようとしても硬いバーンの上でサラサラ雪とともに流されてしまい、パタパタとコケてしまいました。これはこのスキー場が陽のあたりにくい南面にあるためなのか、妙高にはない人工雪の性質なのか、はたまたこれがニュージーランドの雪なのか?まぁ慣れれば問題ないでしょう。それにこれはこれで「ばふぅっ」と背後に雪煙があがる感覚が愉しいのです。
コースも、初心者用にはロープリフトや動く歩道リフトが設置された専用の斜面があり、広々としたフラットなバーンもあれば、細くてうねうねとうねっているハーフパイプのような沢状地形もあるし、そもそも上手なひとたちにとって「コースは外にとび出るもの」みたいな認識があるようにも感じられるし。なかなか飽きるまで滑りつくすのが大変そうですねw

初日こそ山はガスに包まれてホワイトアウトでしたが(ゲレンデに木がないので、まったく上下左右の位置感覚がなくなってしまうのです。なのでガスのときはメインコースにのみですが、蛍光オレンジのプレートを設置してルートを表示しています。これが本当に見やすいのでびっくり!)、日曜の昨日は空も一変、スカッ晴れで、リフト降り場から10mも登ると360度ぐるりと取り巻くサザンアルプスの白い峰々が見渡せたのでした。
ちょっと丘に隠れちゃうけどワカティプ湖やクィーンズタウンの街のあたりも見えるし、牧場地帯をはさんだ反対側には、オープンはまだだけど、べっとりと雪をかぶったリマーカブルスも見えています。



半月も経って他のスキー場もオープンしてくれば、もっとこの冬のリゾートタウンはにぎやかになって、ぼくたちも「忙しく」なってくるでしょう。ワナカのほうにも行きたいし、Mt.Huttやアーサーズ・パスのあたりのクラブフィールドも行ってみたいし。
まだシーズンはじまったばかりのいまからそれが楽しみな、うっしーなのでした♪

2009年6月5日金曜日

FLATに入りました

一昨日より、ようやくフラットに落ち着きました。

一週間以上にわたった極寒のテント生活から脱出です!
さいわいに雪こそ降らなかったものの、朝10時まで現れない太陽、夜露で凍るフライシートには身も心も凍えるよう…… テント泊二日目にして購入した湯たんぽがなくては、安眠どころかそのまま寝袋にくるまった状態で永眠までしかねない怖ろしさでありました。テントをみた空港の入国管理のおっちゃんが半分マジで(半分笑いながら)「死ぬぞ」と言っていたのが、いまになってよく解ります。

しかしそんな路上生活者のような(イイスギ?)暮らしとはとうぶん無縁!
見つけたのは、街の中心部から坂をあがって5分ちょい。スーパーまで徒歩2分。街近でありながら風景の眺めもナカナカという便利物件で、フラットシェアにしては珍しく専用のバス・トイレ付き(こちらではensuiteという)のダブルルームで$200/week+光熱費。最初はワイヤレスインターネットなしということだったけれど、実際来てみたらもともと住んでいた家族のが無線LANでも使えそうだったので訊いてみたら、利用制限はあるけど月5ドルでシェアしてくれることになり、こちらもとりあえず一安心。
住人は、韓国人母子の三人と韓国人中国人の女性二人と、うちら日本人カップルの計7人です。

そのうち他の住人とも打ち解けてきたら韓国語でも教わりたいなぁv



昨日今日とスーパーやホームセンターをまわって日用品や食材を買い揃え、借り部屋をぼくらの生活空間に模様替え。
部屋に小さな本棚を買ってきて、窓枠には(わざわざ)日本から持っていったお気に入りチョロQと折り鶴を飾り、キッチンにも完璧とはいえないまでも日本の調味料が揃ってきました。パスタやパンの食事も良いですが、やはり日本人にとってご飯とみそ汁は美味いもの。値段はやはりすこし高めですが、意外と地元のスーパーでも良い品揃えをしています。



ちなみに米が5kgで17ドル(約1000円)、KIKKOMAN醤油が500mlで9.5ドル(約570円、じつは他のスーパーで1リットル10ドルで売っているのを後日発見!T-T)、MITSUKAN調理酒350mlが7.5ドル(約450円)、味噌1kgが11ドル(約660円)。
以上、2009年6月現在。クィーンズタウン調べ。

まぁそのうち落ち着いたら、いろいろ日常生活についても書いていきましょう。
しかしそのまえに、いよいよ明日はCORONET PEAKスキー場がオープン!スキー場バイトも落ちたことだし(↓↓)、先日購入したシーズンパスを握りしめて(?)さっそく滑り込んできたいと思います!!

明日はひさびさの早起きだぁ~