2009年10月30日金曜日

研修期間


ここマウントクックでトレッキングガイドとなる研修がはじまってから二週間が経過しました。
初めて自分だけでガイドをもつ日も11月3日と決まり、いよいよ「ひとり立ち」目前です。

二週間の研修期間中は、インタープリテーション(ゲストにその土地の自然や歴史を紹介すること)の内容や方法、それに事務的な必要事項を学び、また実際に先輩(というか社員さん)ガイドのグループの最後尾についてツアーを体験するということをしてきました。
うちのトレッキングチームはお客さまの大半が日本からのツアー客ということもあって、覚える内容は山やハーミテージホテルの歴史、それになにより、草木花々の名前がかなりのウェイトを占めています。日本人は概して花を観るのが好きですからね。

ちなみに現在この辺で咲いているものを挙げると、白く小さい4弁のネイティブ・ダフィン、同じく白でロンググレイン米の先端で1mmほど星型の花をつけるドワーフ・ヒース、白いスミレのニュージーランド・バイオレット、1cmほどの5弁の花クリーピング・ウーリシア、そしてここを代表するといっても過言ではないマウントクック・リリーなぞがぼちぼち咲き始めております。
花はまだ(今くらいなら)良し。まだなんとか対応できる。そのうちキレイな写真が溜まったらアップしたいなぁ。

but大変なのが鳥!つねにポケット図鑑を持ち歩き、ちいさい双眼鏡も持って歩いているのですが、なにせ声は聞こえど姿は見れず……
まだ姿と声と名前が一致するのはほんの数種類だけですかね。参ります。

あ、でもこのまえ、かなり珍しいといわれるニュージーランド・ファルコンがウサギを捕らえてる写真が取れたのはラッキーでした。せっかく国立公園/世界自然遺産内に住むことができるという特権があるのだから、あちこち足を運んでみるものですね。
ちなみにマウントクック周辺でのアクティビティも、研修という名のもと格安参加ができるのです。氷河湖をボートで巡るGlacier Explorersや、となり町のトワイゼルをベースにしているVernonさんのDiscovery Tours。ヘリコプターなどでの遊覧飛行なんかもOKらしいので、機会があればいってみたいですねー。

それ以外にも、自由時間にはいっしょに生活しているガイド仲間とテニスをしたりフリスビーしたり、貸してもらった自転車こいだり、もちろん写真も撮ったり。
なかなか忙しい毎日でブログもなかなか更新できませんが、相方こたろう君に負けじとぼくも頑張りますよ~!!


2009年10月17日土曜日

Mt.Cookでのマイホームはセアリーロッジ

ここでの新しい住居は、薪暖炉のあるリビングのソファに腰掛けながらマウントクックの山頂を眺めることができるという、なかなか(いや、予想以上に)素晴らしいロッジになりました。その名を、村のすぐ裏手にそびえる山脈からとって「Sealy Lodge」という名前です。
毎年トレッキングのスタッフアコモとして使われている棟らしく、(ハーミテージのトレッキングは、ホテル内唯一のほぼ100%日本人部門であるがゆえに)ぼくがロッジ一番乗りだったにもかかわらず、キッチンには炊飯器やたくさんのお箸、リビングにはお手製のマージャン卓など、日本文化の「香り」がそこここからしてきます。

今年のシーズンスタッフはぼくを入れて4人。まだは全員は到着していませんが、あと同じくワーホリの女の子が2人と、毎年働きに来ている40歳くらいの男性が1人で、Sealy Lodgeはトレッキング・バイトチーム全員で共同生活をすることになります。
ロッジには当然それぞれの個室があるのですが、ぼくはさまざまな理由から、一番広いけど、バス・トイレに遠くて、リビングや玄関に近い(つまりうるさい)お部屋をいただきました。でもたしかに部屋は広い、、、というか、ぶっちゃけQTにいたときの倍くらいあるし、ベッドもこころなしか横幅広いし。一人ソファや床用デカクッションもあり、懐具合はかつてなく貧しいのに、住まいだけはかつてなくリッチになりました(笑)
気になる家賃はといえば、冬場のクィーンズタウンにも勝るとも劣らないイイお値段。単純に値段だけ聞いたときは「ちょっと高くない?」と思ってしまいましたが、それに従業員食堂での三食がつき、しかも電気・薪代はとられない(ただし外線電話はテレホンカードが必要)のを思えばまあまあ。しかも週の労働時間が合計で40時間に達しない場合は、40時間を100%として、働けなかった時間分の割合を割り引いてくれるのです。
つまり、仮にお客さんがいなくてどんなに仕事がなかったとしても、それだけで収支がマイナスになることはないわけですね。

そしてなによりもここはアオラキ/マウントクック国立公園。休日のあいだに歩きにいきたい場所がたくさんありますよーっ!
ガイドで使うセアリーターンズやフッカーバレーはもちろん、セアリーターンズからさらに登ったミューラー小屋での一泊登山や、タズマン氷河湖方面、あとレッドターンズからさらに上がったマウント・セバストポルなんかにも登ってみたいし、以前やはりセアリーロッジに住んでいた社員さん曰く、ボルダリングなんかもロッジのすぐ裏でできるらしいです。自転車も違う社員さんが貸してあげてもいいよーって言ってくれたし、村にはテニスコートもあるし、けっこう日本人スタッフの家族のかわいい赤ちゃん子どもも少なくないので、3ヶ月間、忙しいことはあっても退屈することはなさそうです。

3ヵ月後に相方と再会したときに、向こうが悔しく思うくらいに精出して楽しみたいですね♪

2009年10月13日火曜日

QTからMt.Cook Villageへ

アーサーズパスのモーテルに行った相方こたろう君はさっそく働き始めたようですが、オーナーがKiwiで奥さんが日本人、それにもうひとりのクリーナーさんも日本人女性ということで、なかなか彼女にとっては程よい環境のようです。山の中の僻地ゆえ、お買い物はスーパーのウェブサイトでネット注文をしてクライストチャーチから届けてもらう手間がかかるのだそうですが、休み時間に歩くことができるウォーキングトラックがたくさんあって幸せ~♪的なことを言っていたので、心配することはないでしょう。
思う存分、山女生活を送っておくれ(笑)

ぼくのマウントクック村入りも、気がつけばもう明日。
国立公園内の村ゆえ、YHAから高級ホテルまで、各種アコモデーションは充実しているのですが、こちらもスーパーすらない(アコモデーション以外は環境保護庁DOCのビジターセンターがあるのみ)、状況としてはアーサーズパスとあまり変わらない僻地ということになります。ちなみに最寄の町は、氷河湖特有のミルキーブルーのプカキ湖沿いを走り65km先のトワイゼル。ロード用の自転車を一日必死にこいでも行って帰ってこられるか微妙な距離ですね(--;)
それでも、ぼくの仕事はハーミテージ・ホテル内のトレッキング部門のパートタイム・ネイチャーガイドだから、ホテルスタッフ同様賄メシがつくため、こたろう君のように買い物の手間がないのが嬉しいところです。もちろん、現地人のシェフだから、昨晩の「白米に鳥の唐揚げ」みたいな日本食万歳!な食事は期待できようはずもありませんが……

仕事のトレーニングは来週の月曜日からスタートするので、それまで生活の準備を整えたり、事前に配布されているガイドマニュアルを片手に、実際にウォーキングトラックを歩いてみたいと思います。

あ~、、、荷物のパッキングをはじめなくては。

2009年10月11日日曜日

クィーンズタウンを去る前に

今日のクィーンズタウンは、空は宇宙まで透けているかのように青く、太陽の放った光が、最近いっきに緑を増した大地をダイレクトに照らしているような一日でした。昼間は帽子をかぶっていても眩しく、サングラスで街を散策する観光客の姿が増えてきました。
それでも朝晩はストーブが着いていないと上着が手放せないくらい気温が下がり、まさに「一日の中に四季がある」というニュージーランドの気候の特徴がよく表れています。

QTを出るにあたって街の掲示板に貼っておいた"For Sale"の張り紙で、湯たんぽが売れました。$3也。
たまたま相手も日本人で、夏の仕事を求めてQTに来たら朝晩の寒さに驚いて連絡をくれたのだそうで。冬も終わっての今、まさか売れないだろうと思っていた湯たんぽが一番に売れる。ニュージーランドとは、つまりそういう国なのであります(笑)

ちなみに他に"For Sale"で出したものは、こちらで購入した3段本棚(売値$10)。小物トレイ($2)、携帯を買ったときに無料で付けてくれたけど一度も使っていない携帯電話用カーチャージャー($5)、それにこれまでスキーなどで使っていた雪山用のジャケット($30)。
ワードでパパッとリスト作って、デジカメで撮った写真をうまいことレイアウトして、ネットカフェでプリントアウトしたら、それらをショッピングセンターのフードコートや旅行者が見そうな掲示板に貼っておくだけ。こちらでは旅行者が多い国らしく公共の掲示板をつかっての個人的売買が非常にポピュラーで、今回のぼくのような小物から、車、フラット(ルームシェア)や、物対金でない例えば英語を教えるかわりにフランス語を教えて!とか、なんでもあるのです。
あまり大きな声では言えませんが、酷いのになると、スキーシーズン後半によく出ていた「スキー場のシーズンパス券」なんてのも……(もちろんシーズンパス券の譲渡/転売は禁止!発覚したら売った側も買った側も警察に通報されて詐欺罪?で逮捕されますよ!)

スキーシーズンが終わった直後の今は、出て行く人ばかりで完全な買い手市場。シーズン中は見られなかった$500とか$800の車もちらほら見られます。普通乗用車が日本円にしてわずか4万円!
そこまで安いのは、さすがに大抵はそれなりのボロさなのですが、ここNZにいてはさしてそれが気にならないのも事実。なにせぼくらがお世話になっているお宅で使わせてもらっていた車は、もう二十云年前のホンダ・シビック。あまりに古すぎて、左のサイドミラーはもともとなく、座席やトランクのすき間からは瑞々しい草の若葉が生えてきているくらいです。もはや植物にとっては金属と土の区別も怪しいレベルということなのでしょうかw



運転してると、時速100kmも出したら車体が走行中に分解しちゃうんじゃないかって不安になるけど、それでもちゃんと動いてぼくらを運んでくれているから、自動車というのはぼくらが思っているよりもずっとタフなんだなということを認識させられます。

ぼくらは都市間の移動は基本的に長距離バスを利用しているのですが、あちらこちらに行ってみようと思ったらけっこうお金がかかるんですよね。しかも「近隣の」観光スポットにも行きにくいし。日本みたいに、どこでも徒歩10分圏内にスーパーがあるわけじゃないし。
ガソリン代も安くない(レギュラーが1リットル160~170セントくらい、2009年9月現在)から一概には言えないけれど、五ヶ月前NZ入りしたときに$1000前後の安い車を買ってしまうのもひとつの手だったなぁと思う今日この頃です。


なんて、、、実際は、車なんかよりもロードバイクを買って、ミルキーブルーをしたプカキ湖沿いを走り、マウントクックとトワイゼルをつないでいる美しいワインディングロードでおもいっっきりペダルを漕いでみたいなー、って気持ちのほうが強いんですけどね(^^;)

まもなくニュージーランドの夏がはじまります。
ぼくのマウントクック入りは、14日の水曜日になりました。QT生活も残すところあと二日です。

2009年10月9日金曜日

『白い巨塔』

さて、相方こたろう君がQTを去ってからも、ぼくは相変わらずお世話になっているお宅で子どもの遊び相手になったり食器の片づけを手伝ったりと雑務に追われ、それなりに忙しい日々が続いております。
そんな中に在りながらも、なんとかぼく自身がここを去る前に読み終わることができました。

山崎豊子著 『白い巨塔』(一~五巻) 新潮社 

テレビ嫌いなぼくは見たことがありませんが、ドラマ化されているので、テレビで見たり原作を読んだことのある方も多いのではないでしょうか?

ご存じない方のためにあらすじを述べると、これは大学病院を舞台にした小説で、医師であるのと同時に有名医大の助教授でもある二人が主人公です。
片や性格は良くないがメスがバリバリに切れ、最近はマスコミからも脚光を浴びている有名外科医。片や医師としての正義感がつよく、地味だが優秀で真面目な内科医。
かつては同じ教室で学んだその二人が、学内の教授選や、誤診で死なせてしまった患者の医療裁判でそれぞれの信ずる正義を押し通そうとした結果、まったく違ったそれぞれの道を歩むことになってしまった様子が描かれています。

前述のようにぼくはこのドラマを見たことがないので、原作とドラマの比較はできないのですが、ぼくがこれを読んでまず感じたのは、一般的に言われる「現在の大学病院医療の問題に切り込んだ筆先の鋭さ」よりも、その「繰り広げられる人間ドラマの濃さ」でした。
たしかにこの小説の要点は、大学病院医療の問題点をおおきく浮き彫りにして(いるのだと思)いますが、そこで繰り広げられている「人間ドラマ」は、大学病院に限らず、他の多くの場面でも問題視されているものと性質を同じくするもののように思います。つまり「権力のために捨てる良心」と「良心のために捨てる権力」ということです。
人生においてどちらかの選択を迫られたとき、とくに裁判のように白黒を明確に表明しなくてはならないとき、多くのひとはスッパリとどちらかを選択するのではなく、多少なりの迷いが生じることでしょう。この小説では、各登場人物にそれぞれの性格、環境を用意し、裁判が進むうちに生じるそれぞれの思惑や決断、苦悩がじつに丹念に書き込まれています。

ストーリー展開も前回読んだ同著者による『不毛地帯』よりもテンポ良く、いっきに読みすすめることが出来ました。医療現場や裁判の描写も、少なくとも門外漢の自分から見た印象では非常にリアルで、興奮したり緊迫した雰囲気を存分に味わえました。
三巻までで一旦筆をおいて、しばらく間を開けてから四巻と五巻分を加筆したとのことですが、その終幕も味わい深いものでした。

山崎豊子とは、改めてすごい人ですね。

2009年10月7日水曜日

こたろう君とのしばしの別れ

いよいよ明日は、相方こたろうが彼女のつぎの仕事場であるアーサーズパス国立公園へむかうためにクィーンズタウンを出発する日。明日9時発のバスでひとまずクライストチャーチに出て、そこで翌日一日かけて日用品などの準備をし、10日の土曜日に現地入りらしいです。
ぼく自身の、つぎの仕事場であるマウントクック国立公園への出発は来週の予定ですが、とりあえず相方とはこれで三ヶ月ほどの別れとなります。

振り返れば、本当に一年間も(資金的な問題で)滞在できるのか、甚だ疑問なままにニュージーランド入りして早五ヶ月。普段の旅行とはまったく違った感覚で、時間が飛ぶように過ぎていきました。働きもせずにスキー場へ繰り出し、あちらこちら小旅行をして、イントラ試験があって、最後の一ヶ月は先天的障害児のチャイルドケアでエクスチェンジ(報酬をもらわないかわりに宿泊代や食費をもってもらうという労働形態)をさせてもらって、「生活をすること」と「旅行すること」ではこんなにも日々の見え方が違うものかと、いまさらのように感じています。

そこに常に横に居てくれた相方こたろう君。いろいろ喧嘩もしたけれど、やっぱり離れるとなると淋しいやら(英語ダイジョブだろか……)などと心配してしまうやら、なかなか心穏やかにはいかないものです。





、、、くらい書いておけば、きっとぼくがつぎの仕事にむけて頭がイッパイで、(まぁなんとかやってくれるでしょ)とじつはあまり気にも留めていないなんてことにも気づかずに、口もとニヤニヤさせながら行ってくれることでしょうw

頑張りたまえ、こたろう君。健闘を祈る!! 3ヶ月後の再会と、アーサーズパスでのお土産話を楽しみにしているよ!

2009年10月4日日曜日

スキーシーズン閉幕

ついにこの時がやってきてしまいました……

コロネットピークスキー場が今日までの営業でクローズ。もうひとつのリマーカブルススキー場も、来週末でそのシーズンを終えます。もう街の桜は散ってしまいすっかり春も過去のものになりつつ、、、なのかと思いきや!!

昨日は朝起きて窓のブラインドを開けてみたら、なななんとビックリ!外は一面の雪景色!!!!

シーズン中も下界で雪が降るなんてなかったのに、よりにもよってシーズン最終日の前日にこんな雪が降ろうとは。相方とふたり、朝食をとる間も惜しんであわてて準備を整え、うっすらと雪積もるドライブウェイを急ぎ足で出発。さすがに街のメインストリートこそ除雪されていますが、路上駐車している車や歩道のベンチには2~3センチの雪が積もっており、これまでにない冬の様相です。
街がこんな感じなんだから、スキー場はいわずもがな。

とてもシーズン終わりとは思えない、すんばらしい、オーバーヘッドパウダーでした♪

一シーズン滑って少しずつ覚えていった、いつも最後まで荒らされずに残るパウダーの吹き溜まりに、ぼくのと相方のと、二本ずつシュプールを残し、もうお腹イッパイというところで雪に恵まれた今シーズンに最後の幕を下ろしたのです。
やはりどこかに春を匂わせる、わずかに抵抗を感じる粉雪の中で、テレマークらしい一歩一歩を踏みしめるようなターンを満喫させていただきました。

今のぼくになるきっかけを与えてくれた妙高のビルさんの言葉。

"I like to ski IN the snow, not ON the snow."

まさにその言葉どおりのシーズン締めくくり。はるばるニュージーランドまで来て、無事に良いシーズンを送れたことに感謝の言葉もありません。

現在は、それぞれ次の仕事に移動するまでの準備中。日本に送りかえすものは箱詰めし、不要なものは処分、それ以外は本当に全部ザックに詰められるのかお試しのパッキング。
なかなか(子供と遊ぶのに)忙しくて準備が進まないのですが(^^;)、残り短い期間で、できるだけ最後のQT生活を満喫していこうと思います。

2009年10月2日金曜日

パブロバ職人までの道は遠い

一昨日、お世話になっているお宅の、日本に一時帰国していたお母さんと妹ちゃんが帰ってきました。(帰国から帰ってきたというのもおかしな話ですね^^;) 妹ちゃんは身体中から元気がはちきれんばかりに溢れている小学2年生。つねに家の内、家の外とところかまわず跳ね回り、いっきに家の中の人口が倍になったかのような賑やかさです。
ぼくらのハウスキーピングとチャイルドケアの仕事も、正式にはお母さんが帰ってくる一昨日までだったのですが、親切にも「つぎのお仕事に移動するまで居ていいのよ」と言ってくださったので、もう一、二週間ほど、最後のクィーンズタウン生活を楽しめることになりました。ちょうど子どもたちの学校も先週までで春休みにはいっているので、今日はクィーンズタウンのシンボル的存在である蒸気船「アーンスロー号」に乗り対岸のウォルターピークの牧場見学に行ったりとか、週末にバーベキューをしようかとか、楽しげなイベントがつぎつぎと計画されております♪

ところで先日、お母さんたちの帰国をお祝いするため、ニュージーランドのご家庭でポピュラーなメレンゲケーキ、「パブロバ(Pavlova)」をつくってみました!

材料は卵白(3個分)と砂糖(1カップ)、水(大さじ3)、酢(小さじ1)、コーンフラワー(小さじ3)、バニラエッセンス(小さじ1)。

つくりかたは、まず卵白と水を泡立ててメレンゲをつくります。それに酢とバニラエッセンスとコーンフラワー(日本でいうコーンスターチと同じものなのかな?)を入れ、さらに泡立てます。ひたすら頑張って泡立てます。



それをベーキングペーパーを敷いたおおきなケーキ型に流し込み、150℃で暖めておいたオーブンに入れ、待つこと45分。オーブン内ではメチャメチャ膨らみますが、いきなり外に出してしまうと冷えて真ん中がペショッとつぶれてしまうので、オーブン内で自然冷却させて出来上がり。
それに缶詰のピーチやパイナップルを添えて、生クリームをかけていただきます。(レシピは"Edmonds Cookery Book"より)

カフェやレストランなどのパブロバは、すーーーーーーーーんごく甘くて、たいていの日本人の口には合わないのですが、ご家庭でつくればと甘さも控えめなで美味しーーいのがつくれるのです。

が、それをペシャっとつぶさないようにつくるのが難しい!

ぼくも頑張って泡立ててオーブンに入れたまでは「一見」良かったのです。赤々としたオーブンのなかで、まるで噴火寸前の火山のように膨らんでイイカンジだったのですが、45分たって火を落とし、そのまましばらく冷めるまで放置しておいたら、盛り上がっていた中央部が見る影もなくペシャンコに↓↓



・・・・・・(T-T) ??

その後いろいろとネットでレシピを見てみたら、どうも卵白のなかにほんの一片の卵黄が入ってしまったのが原因みたいですね。順調に泡立てていたら、途中からやけにシャバシャバになってしまったと思っていたのですが、卵黄がわずかでもメレンゲに入ってしまうとそれだけで壊滅的なんだそうです。

というわけで、最初のトライは失敗。
失敗とはいえ捨てるわけにもいかず、けっきょく食卓には出したのですが、現地人のお父さんに言わせても、パブロバは(他のパンケーキやスコーンと違い)自宅でつくるのが難しいのだそうです。むかしお父さんがトライしたときも、市販のやつの半分の高さにしかならなかったと教えてくれました。


ちなみに上の写真は、市販のパブロバをつかったもの。QTを去るまえに、、、もういちどくらい試してみたいものです。