2010年4月28日水曜日

帰国、その後。

さてはて。前回の日記をupしてから、その晩は一睡もせずに午前4時に宿を出発。クライストチャーチからオークランドを経て合計12時間ほどのフライトで、同日の夕刻、無事日本に帰国いたしました。

あまりに陳腐な言葉と承知しながらも、なんとあっという間の一年間だったのか。まるで自宅のドアを一歩出たところで立ち尽くしながら、脳内に一年分の映像を走馬灯のように観、気がついたら翌日まだドアのまえに立ったまんまだったような、ひさびさに自宅に戻ったときはそんな気分でした。

うっしーとこたろうのニュージーランド・ワーホリ旅の舞台は、これにて閉幕です。

NZ滞在中にお世話になった皆々様、本当にありがとうございましたm(__)m
そしてこの電脳界の片隅にあるこのページ(ブログ)をご覧いただいていた読者の皆さんにも、遠く異国の地に彷徨いながらも、たしかに日本の親友や家族とつながっている安心感を感じていられたのは、ひとえにこのブログと皆さんのコメントのおかげでした。

ぼくら二人のNZワーホリ旅はこれで終わりですが、ぼくら二人の旅路はまだまだ続きます。それも感慨に耽る時間の余裕すら与えてくれずに……

日曜日に帰国したぼくですが、明日大学ワンゲル同期の結婚式に出席をしたら、はやくも明後日は八ヶ岳は行者小屋に小屋入り予定。現在は自宅でNZの後片付けと同時に、これからの日本での生活の準備と入山の準備に追われています。
相方はといえば、すでに6月から北アルプスの笠ヶ岳の山小屋で働くことが決まっており、それまでは持病の検査のために病院に通うことになるようです。

ぼくらのとりあえずの目標は、夏の山小屋バイトと冬の妙高で、ほぼ完全に使い切ってしまった我々の貯金を少しでも回復させること。

そして、そのあとに待つものは……?

ぼくらにも現段階では判らないその答え。またそれは、いずれその時が来たら皆さんにもお知らせできるでしょう。

とりあえず次回からは、「行者編」のはじまりはじまり。

2010年4月24日土曜日

最後の晩餐

ワーキングホリデー生活もいよいよ今日が最後となりました。明日は午前5時前には空港に行って、オークランドにて乗り換え、同日夕方には成田に到着予定です。

記念すべきニュージーランドでの最後の晩餐は、と言うと。。。


フィッシュ&チップス!!!


もっともニュージーランドらしく、なおかつお財布にも優しい食事といったら、もうこれしかないでしょうw
Kiwiana(「ニュージーランドらしい」の意) Foodといえば、まず出てくるのはパブロバ(例の焼くのが難しいメレンゲケーキです)ですが、パブロバについて書いてフィッシュ&チップスについては書かないのではまったく片手落ちと言えるでしょう。

平たく説明すれば、フィッシュは天ぷらのような揚げ魚(必ず白身)、チップスはフライドポテトです。
山盛りです。山盛りでなくては、フィッシュ&チップスではありません。

ぼくらがいつも御用達なのは、定宿Kiwi Houseの一本奥の通りにある、持ち帰り(こちらではTake Awayという)専門の中国系のお店。そこは似たような中国系のお店が3軒並んでいるのですが、ぼくらは常に、誰が遊ぶともしれないUFOキャッチャーがおいてある真ん中のお店で$7パックを買ってきます。
7ドルといえば日本円にして500円。これでデカイ魚や春巻、ソーセージ、パイナップルなど(すべて衣をつけて揚げてある)が二つずつと、山のようなチップスが、デカイ白い紙に幾重にも包まれてドンッ!と出てきます。
(ちなみに値段は、大都市にいくほど安くなります。昔はどこも新聞紙で包んでいたらしく、たしか高倉健によると「フィッシュ&チップスはエロい新聞で包まれているほど美味い」らしいデス)

それをひんやりとした夜気のなか小脇に抱え、小走りで宿に帰っているうちにも、揚げたてのい~ぃ匂いが空腹感を刺激します。
どんなに腹が減っていたとしても、二人だけでこれだけ食えば、もう一週間はいっさい油を取らなくとも良いと思うくらいの満腹感が油のゲップとともに襲ってきます。

ニュージーランドなら、どんなに小さな町でも、必ずフィッシュ&チップスが食べられます。たいていは軽食屋か、もしくは夜ならバーに行けば頼めます。そして、たいてい地元のひとなら、その地域でイチバン美味しいフィッシュ&チップスを心得ているもの。
ぼくらがタカカのKiwiana Hostelでの仕事を終えたとき、ぼくらが去る前に、オーナーのJulesがタカカでイチバン美味い!というフィッシュ&チップスを買ってきてくれました。

その魚が、たしかに美味かった!

油のちがいなのか、魚自体のちがいなのか。とにかくたかがフィッシュ&チップスなのに、美味い店は美味いし、まずい店はまずいのです。
みなさんももしNZに旅行をする機会があれば(そしてあなたがジャンクフードが大好きであれば)是非一度、地元のひとにその近所でもっとも美味しい店を訊ねて試してみてください。

きっと、もうしばらくは油モノはいいやという気持ちが、油のゲップとともに出てくるはずです。

もう当分こんなのを食べることもないんだろうな。

というわけで、つぎは日本でまたお目にかかりましょう♪



一年間、最高に楽しかった!!!!!!!!!!!!!!!!!

2010年4月19日月曜日

The Ghanの旅 (photo up!)

オーストラリア大陸縦断鉄道「The Ghan」の旅も終え、南オーストラリア州の州都アデレードに滞在中のうっしーとこたろうです。こんにちは。



ダーウィンからアデレードまで、二泊三日の列車旅は大陸縦断3000kmという響きからは想像もできないくらいにあっという間に終わってしまいました。
変化の乏しい風景と、けっして広いわけではない客室で、いったいどれほどの暇をもてあますことになるのかと恐れ、そしてわずかばかり(怖いもの見たさに)楽しみにもしていたのですが、じっさいは、最終日になってはたとじぶんが車窓からの風景をいまだじっくりと見ていなかったことに気がついて、ようやく腰を座席に落ち着けて、飽きるまで外を眺めていようと思ったくらいでした。なにせ前半二日は、日中に途中停車するキャサリンとアリス・スプリングスの町で3~4時間ずつの観光タイムに、乗車中も朝・昼・晩とそれぞれじっくりと時間をかけたコースメニューの食事のおかげで、案外客室でボーっとできる時間は少ないんですね。

The Ghanの客室は、座席のみのレッド・カンガルークラスと、シングルorツインから選べるゴールド・カンガルークラス、ゴールドよりも部屋が広めなプラチナ、そして各便にひとつだけついている豪華車両貸し切り(それも専属のシェフや客室乗務員つき)のプライベートにクラスが分かれており、それらすべてが延々30車両ほど、長さにして700m、繁忙期だと先頭車両から最後尾まで1kmもの距離になるそうです。
今回ぼくらは、誘ってくれた祖父母にあわせてゴールド・カンガルークラスでの乗車。客室は、狭いながらもそれぞれトイレ・シャワー付き、日中は4人が並んでゆったり座れる座席で、夜は二段ベッドになるという寸法です。
洗面所はトイレと手洗いが折りたたみ収納式で、「よくもまぁ」と感心するほどにコンパクトにまとまっています。祖父母にはちと狭く感じられたようですが、どうしてなかなか、シャワーも湯量・湯温ともにふつうに文句ないレベルでしたよ。





食事は毎食、食堂車にて。四人掛けのボックスシートで、電車がガタンゴトン揺れる中、前菜・メイン・デザートとつづくフルコースメニューをいただけます。
さすがに列車内での調理のためか、食材は限られた種類のなかで頑張っている印象をうけますが、基本的に味はまぁまぁ以上。ときに、これは美味しくない……と感じるものも無きにしも非ずでしたが、それはきっと調理法云々というよりも、そもそも西洋人の食的センスが必ずしも日本人と同じとは限らないということでしょう。はい。
最後のディナーのあと、シェフ自らがお客さんに配ってまわったチョコレートはじつに美味でした。

しかし、これまで場所を変え変え、宿泊業や飲食業で働いてきたぼくがとくに気になったのは、職場としてのThe Ghan。ちょっと顔見知りになったウェイターさんに訊いてみたら、かれらは一回の勤務で往復6日間(うち一泊は折り返しのダーウィンでホテル泊)、早朝から晩まで、一日10~12時間の勤務時間らしいです。
「たいへんだけど、けっこう給料はイインダヨ~」といっておりました。
食堂車のウェイターさんなんて、一回で12テーブルの食事の進行具合を見ながら、揺れる車内できびきびと動きながら、食事の済んだお皿を両腕に5枚も10枚もいっきに運んでいて、じぶんが同業者であるが故に、よりいっそうの感心の眼差しで追ってしまいました。

もしいつかオーストラリアにワーホリで行くことになれば(おそらくそれはないと思うけれど)、是非アプライくらいはしてみたい職場ですね。

ふだんのぼくらのライフスタイルからはかけ離れた、けっして自ら足を踏み入れることはない(というか金銭的に無理^^;)二泊三日でしたが、じつに良い刺激と経験になりました。
ゴールド・カンガルークラスのお客さんの、ベルト回りのでっっっぷりとした、いかにも裕福そうなオージーご夫婦の多かったこと。たとえ将来ふたたびThe Ghanに乗る金銭的余裕ができたとしても、ああはなるまいと心に誓ったのも、この旅行で得たひとつの成果でしょう(笑)
誘ってくれたじいちゃんばあちゃん、貴重な体験をさせてくれて、どうもありがとうございました!


2010年4月10日土曜日

ワタワタとオーストラリアへ

月曜日、Kiwianaに泊まっていたお客さんの車に同乗させてもらい、フェアウェル・スピットへの日帰り小旅行。

火曜日にヒッチハイクでゴールデン・ベイからネルソンへ。

水曜日はネルソンからブレナムまでバス、そしてブレナム~クライストチャーチ間はふたたびTranz Coastalの列車旅。

そして木、金とチャーチで過ごしたら、あっという間にオーストラリアに飛ぶ日が来てしまいました。

今日の午後便でブリスベンに飛びます。
14日からは日本から来るうっしー祖父母と合流し、ダーウィンという町からオーストラリア縦断鉄道「The Ghan」に乗って総計3000km、二泊三日の寝台列車旅行です。

一週間、いや、この二週間での合計移動距離がすごいことになりそうですね(--;)

、、、ゴールデン・ベイで稼いだ小金もチャーチでの宿泊代やほんのわずかなおみやげ代に消え(はたして無事にオーストラリアを乗り切れるのか!?)という疑惑がアタマノカタスミにないではないですが、まぁがんばって出来るなりに楽しんできたいと思います。

というわけで、ワタワタでごめんなさい!また~!!

2010年4月4日日曜日

ありがとう、ゴールデン・ベイ

4月の第一日曜日はイースター、復活祭の休日で、いったんは静かになりかけていたタカカの町も、この連休のおかげでシーズン最後の賑わいをみせています。
しかし来たときは常夏のように連日スカッ晴れだったのがここのところは曇りがちな日が多く、さらに昨日でサマータイムも終わり、時計の針が一時間遅くなったために夜の訪れも早く、いよいよ名実ともに夏も終わりですね。

今日の午前中のお掃除で、ここKiwiana Hostelでの仕事を終了しました。日記を読みなおすと、ここで仕事をはじめてから6週間もたったらしいのですが……とても1ヶ月半もいたなんて信じられないくらいアッという間に過ぎてしまいました。
宿のなかで、宿のそとで、ずいぶんと毎日を楽しませてもらい、みなさんには感謝の念が尽きません。

最終日の今日の午後は、これから持ち歩くためのパンを焼いたり、相方がクッキーをこねたり、日本へのおみやげのジャムを作ったり、ついでに夕食のピザ生地をこねてさらにつけあわせのウェッヂ(辛口のフライドポテトみたいの)を作ったりしていたら日が暮れてしまい、たっぷりと半日を宿のキッチンで過ごしてしまいました。
とにかく「食」に手間ひまをかけつづけた我々のタカカ生活の締めくくりに相応しい午後ですね(笑)

エイベル・タズマンから下山してきて、カヤック・ツアーに参加して、あたたかいシャワーを浴びながらなんとなく「ここでいいなぁー」くらいで滞在を(というか働くことを)決めたじぶんを誉めてあげたいくらい、ここが大好きになりました。

ありがとう、ゴールデン・ベイ。そしてKiwiana Hostel。