朝晩は半袖半ズボンで出てくるにはちと肌寒すぎるのに、昼にもなれば日なたで動くのも億劫になってしまうほど太陽ギラギラの日が続いております、ゴールデン・ベイです。ネルソン周辺のこのあたりは「Sunny Nelson」と呼ばれるほど「晴天率の高さ」で知られる場所ですが、ぼくらがここにきて二週間、雨が降ったのは、、、二日くらい?それも終日は降り続いたりせずに、数時間であがってしまうような雨でした。相方と、そのうち曇りの日にでもゴルフ場に行ってみようかと話しているのですが、いったいそんなナイス天候の日はいつ訪れることやら。
しかし、そんなギラギラ太陽にも負けないくらい「熱い」イベントが、先週末、ここゴールデン・ベイのPoharaで行われておりました。
まず土曜日が「World Naked Bike Ride」。

手っとり早くいうと、Naked(つまり、裸)でBike Ride(自転車に乗ろう)しようぜ!というイベントですね。Worldというくらいだから、世界中からこのために人が集まるかというとそうでもなく、まあせいぜい車で二、三時間のネルソンから来ていれば、はるばる……といった感じでしょうか。
しかしスタート場所のTarakohe港に集まった人数は、少なくとも目測で6~70人。しかも、どちらかというと下着や水着などで局部を隠しているのはむしろ少数派!で、まわりのひとは、老若男女、芝生のうえで素っ裸になっては思い思いの絵柄でボディペインティングをしたり、このイベントの本来の趣旨である(らしい)「もっと歩行者や自転車に優しい道路作りを」という訴えや「自転車⇒自動車間1.5m」といったモチーフのサインを描いたり、なかにはただ「割れ物注意!」のシールを貼っている人など、とにかくさまざま。地元の人が多いのか、みんな全裸にボディペイントで、知り合いを見つけては談話を楽しんでいます。
ぼくらも負けじと、宿の他のスタッフやお客さんといっしょに宿の自転車を借りて参加。ぼくは手ぬぐいを結び合わせてふんどし風に、相方は水着着用で、それぞれ前面は「Kiwiana Hostel」と宿の名前と、この勇姿に憧れて泊りに来たくなった人のために住所をペイント。
そして背中には、ぼくが日の丸に漢字で「自転車魂~the SOUL of cycling~」と、相方がハートに漢字で「自転車愛~the LOVE of cycling~」。
いろんな人に「Coolだね!どういう意味なんだい?」と訊かれ、なかなか好評のようでした♪(ぼくが書いたほうがキタナイだなんて、思っても言っちゃダメ!習字なんてあんまり経験ないんだもん >_<;)

出発前に相方のチャリがパンクするというトラブルもありましたが、GBカヤックのナイジェルさんが車で替えの自転車を取ってきてくれて、ぱぷ~!!という笛の音とともに全員出発!
走行距離は2km弱とわずかながら、海沿いの道路を埋め尽くして走る全裸の大集団はかなりの壮観です。いちおう片側しか塞いでないのに、対面を通行している車も茫然と(あるいは称賛のクラクションを鳴らしながら)止まってしまって、完全通行止め状態。道路わきで待ちかまえていた観光客や地元民もやんややんやの拍手喝さい。
海を右手にみながら素肌を吹き抜ける午後の風が気持ちよく、2kmといわずにTakakaの町まで走っていきたい爽快感でした。(ちなみにカナさんいわく、以前はTakakaの街中でやっていたけれど、あまりにイベント後にそのまま全裸でカフェでくつろぐ参加者が多く、事情をしらない観光客が驚いてしまうので会場をPoharaに移動したのだとか……)


ちなみに最優秀ペイントは、ニュージーランドらしく胸にキウイフルーツの断面を描いた女性。だったのか、前面背面にトランプを描いた女性だったのか、、、英語力の乏しさによぅ分かりませんでした(汗)
そして翌日日曜日も、またまたPoharaを舞台にローカル・イベントが。
今度はTakakaの街ですらポスターや掲示を見かけないのに、昨日よりもイベントとしては賑わっていた超ローカル・イベント
「Tinbumトライアスロン大会」!このへんの地元住民が集まって、下は小学生から上は60代まで、男女個人かファミリー、ビジネスなどの3人チームで、swim 300m、bike 7km、run 1.4kmを競おうという大会です。
ぼくらはGBカヤックのカナさんとチームを組み、日頃から海に親しむカナさんがswim、元チャリダーのぼくがbike、根性娘の相方こたろうがrunを担当。チーム名は、ぼくらの宿の名前とカナさんの名前をあわせて「Team Kiwikana」ということに。
大会は午前10時からなのでこの日だけは特別に宿のオーナーから休日をいただき(ローカルはみんな知ってる大会だから、Tinbum出場の為といったら「是非行ってきなさい!」と力強く送りだしてくれました)、それぞれしっかり(?)事前のトレーニングも積んで、いざ参戦!


大会当日。もはや当然のように素晴らしい青空のもと、スタート・ゴール地点のPohara Top10 Holiday Parkには大勢の参加者が集合。大会の部門が年齢でこまかく区分されているためか、小学生くらいの子供たちもたくさんいて、大会本部での選手登録やコースの確認、自転車の最終チェックなどに余念がない本気なのもいれば、ただワイワイ友達と楽しんでいるのもいて、なかなかの賑わいでした。
今年は昨年までと一部コースが変更されて(上の地図は昨年のコースです)、ぼくの担当する自転車パートが砕石工場(?)の私有地をつかった、より細かいアップダウンの多いオフロード率の高いコースに。だいたい、速いひとでswimが6分、bike18分、run15分というのが基準みたいです。
、、、しかしまさかこれが、あんな結果につながることになろうとは(--;)
個人の10分後に各チームのスイマーが一斉スタート。カナさんは「遅かったらゴメンね」とか言っておきながら、上位三分の一に入るナイスタイム、7分38秒でぼくにバトンタッチ。

それこそ大学時代は毎日片道22㎞を1時間の道のりを自転車で通学し、旅は自転車、じつはサイクルマラソンにも(たったの一度だけれども)出場したことのあるうっしーは、とくに昔からヒルクライムを得意とし、この登りでもその実力を遺憾なく発揮!途中から砂利道の登りになったのもなんのその。四、五人は抜いたでしょうか。
しかし悲劇はそのあと。
頂上まで登りつめてこんどは細い砂利道のダウンヒルをガタガタ下っていると、さきほど抜き去った中学生くらいの男の子たちに次々と抜かれるのですね。こっちはけっこう大きな石のおおい道に、ただハンドルを握ってバランスを崩さないので精一杯なのに、彼らときたらまるで跳ぶように、それこそタイヤが地面に触れているのか!?という勢いで下っていきます。(それは、まさに冬クィーンズタウンのスキー場で味わったショックを彷彿とさせました。彼らはあたまのネジが抜けているのではなく、きっともともとないのでしょう)
そして、「こなくそ!」とおもって、ぼくもペダルをこいでみようとした瞬間!
ガキンッ!!!
ペ、ペダルが前にすすまない……
瞬間、茫然。あわてて自転車から飛びおり原因を探るも、パンクではないし、ギアにもなにも見当たらないし。
しかしいくらいじってもペダルはまわらず、つぎつぎと後続に抜かれてゆく現状、リタイヤをする以外に(そしておそらく最初で最後の参加に途中リタイヤだけはしたくない!)残された活路は「自分で走る」しかないのです。
傍に立っていた係員のおっちゃんに「自転車壊れたから走ってイイ?」ときくと「ここからはループで、どうせまたここに戻ってくるから自転車は置いていけ」といわれ、それがアップダウンのつづく砂利道マラソンスタートの号砲でした。
採石場らしき場所を一回ちいさく、一回おおきく、登ってはくだって、登ってはくだって、炎天下のなか予想外のランニングに息も絶え絶え。参加者も最後尾のほうの小学生くらいの子供たちと抜きつ抜かれつしながら走りに走って、途中で自転車をピックアップしたら、こんどは自転車を手で押しながらのランニング。下りなら、ペダルさえ漕がなければ、ただ乗って重力に引かれて進めたのが不幸中の幸いでした。

記録されたぼくの自転車のタイムは、37分42秒。
さぞかし最後のrun担当の相方は待ちながらヤキモキしたことでしょう。20分で戻るといって出発したのだから……
最後は相方が、前半は潮が引いた砂浜と、後半は走りやすい遊歩道を17分55秒で力走しフィニッシュ!
午後に結果発表と表彰式が行われたのですが、チームKiwikanaの総合タイムは63分14秒59。当然、ぼくのせいで成人チームとしては非常に遅いタイムなのですが、大会の区分上では「40歳以下の女性チーム」の部(チームのうち2人以上が女性なら女性の部なのです)が我々だけだったためにカテゴリー順位は1位。
下の写真のステキな?トロフィー(Tinbumのbumとは「お尻」のこと)は個人の各カテゴリー勝者に与えられるので、ぼくらはチームとしての表彰はありませんでしたが、最後にぼくが個人で「Hard As Stone賞」、日本語でいえば「石のような意志で頑張ったで賞」をゲット。カナさんによると、毎年トラブルに見舞われてしまった参加者に贈られ、そのトラブルが大きかったひとほど良い(?)らしいのですが、、、それは果たして名誉なのか、不名誉なのか、、、(--;)


ちなみに総合優勝者は、なんと個人18歳以下(男子)の部の42分20秒27!ひとりで三種目すべてをやって、なおかつチームより速いとは。その強さに驚きです。
そして個人50歳以上(男子)の部で出場したカナさんのパートナー、ナイジェルさんは、「足が痛くてrunは走れないから」とか言いつつもさすがは海のオトコ、最初のswimで圧倒的なスピードを披露し、47分36秒55のカテゴリー別2位、総合でも9位の好成績。
表彰後はローカル企業の提供によるspot prize(抽選会)も行われ、ぼくはポロシャツを、相方こたろうはオーガニックのはちみつ、カナさんは自転車ショップの商品券、そしてナイジェルさんは地元アーティストの、買えば数百ドルもするキャンバス・ペイントをいただきました~。
トライアスロンって、なんだかあまりにもハードそうなイメージがあったのでいままで敬遠していたのですが、このくらいのショート・コースでワイワイ競うレベルなら、個人で出場しても楽しそうですね。
大会が終わったあともココロの昂りは冷めやらず、その日の午後はさらにポハラでピピ貝を採ったり、タタでカヤックをだしてマッスル(ムール貝のことです)を採ってきたりと、アウトドアなゴールデン・ベイを満喫した休日となったのでした。
そしてここKiwiana Hostelは、今日からオーナーが数日間、宿の管理をうっしーに任せて旅行に出発。
彼女が帰ってくるまで、無事に宿をまわしていけますように。