Wanaka Trip最後の一日は、これで二回目となるCardronaスキー場。前回滑りにいったとき、毎週土曜日にだけテレマークスキーのグループレッスン(Workshop)があることを知り、土曜日のボランティアがないこの週を狙ってきたのです。
その目的は、9月にあるNZSIAのテレマークインストラクター試験に向けて、自分の技術レベルの客観的な評価が欲しかったのがひとつ。もうひとつが、こちらのイントラがどういう言葉を使いながら、どういう内容のレッスンをしているのかを実際に見てみたいということでした。
前日のうちに予約しておいた、8:15発のA Class Shuttle社のシャトルバスでスキー場へ。帰りはワナカではなくクィーンズタウンに帰るから、往復$30のところを片道のみ$20にしてくれたのはいいのですが、朝YHAまえのピックアップポイントで待っていたら、すぐ横から他の若いボーダーやスキーヤーがみんなヒッチハイクでCardrona方向に去ってゆくではないですか!ちょうどYHAまえの道がCardronaにつづく道なのもあり、ここがヒッチハイクポイントになっているようで、実際けっこう車も止まってくれています。次回来たときは、お金がもったいないからヒッチで行こっと。
バスは30分ほどでCardronaスキー場に到着。前回購入したクラブカードで一日リフト券をゲットし、今回はさらにスクールも予約。思えば、テレマークスキーをはじめてから5年、ちゃんとお金を払ってレッスンをしてもらうのは初めてかもしれません。リフト代$70に、中級者以上向けの午後のスクール代が$56。レッスンは午後2時からなので、それまではフリー。
しかしこの日は朝からかなりの強風でした。前日の予報でも南西の風が60km/hとなっていて、ベースロッジ側の斜面はとてもじゃないけどまともには滑れないほど。それでも尾根を越えたCaptain's Basinはまだ風も弱く、午前中はずっとこちらでコブやら風で運ばれたパウダーが吹き溜まっている斜面やらを攻めていきます。
でもそれも昼まで。午後に入るとますます風は強く、リフトに乗っているとスキー板にあたる風で体ごとピュオ~とリフトから吹き飛ばされるんじゃないかというほどになってきたので、慌ててベースロッジのレストランに避難。風の強さはもはや這いつくばらないと風に押されて立ち止まることもできないくらいで、ガラス越しに外を見ると、青空のもとを雲がどんどんと現れては飛ばされていき、スキー場は地吹雪で舞い上がった雪煙がスキーヤーをなぎ倒し、さすがにリフトも運転中止。
こんなんで午後のレッスンはあるのだろうか?(--;)と受付カウンターに行くと、「いまリフトは様子見で止まってるだけだから中止ではないわよ。あなたは中級者以上なんだから多少の風は大丈夫でしょう?」とか言われてしまいましたよ。
けっきょくなんとか2時前にはやや風もおさまり、リフトも運転再開。スクールの集合場所にいくと、日焼けした彫りの深い顔にあごひげがよく似合うインストラクターのBiffさんと、ここで働きながらスキーをしていてテレマークは一年目という女の子がいて、今日のレッスンはこの三人(先生と生徒二人)なんだとか。
最初にこれまでのテレマーク歴と「今日なにを学びたいか」を訊かれ、インストラクターになりたいと答えると「ほほぅ、OK」との返事。その後、とりあえずふたりともいまの滑りを見せてみろと言われ、一本滑ったら本格的にレッスン開始。
幸か不幸か、実はもうひとりの女の子(女の子だけどフレッドといった)が中級どころかまだ満足にテレマークスタンスもとれない段階だったので、Biffさんは彼女にテレマークレッスンをしつつ、ぼくにテレマークレッスンの組み立て方や教えるうえでのポイントを教えてくれたのでした。具体的には、Biffさんがぼくに○○ができるか?と訊き、ぼくがそうやって滑れるとそれを見ながらフレッドに滑りの解説をし、こんどはフレッドに××を気をつけながら滑ってみろといって滑らせているあいだに、ぼくに教え方のポイントを説明してくれるといった感じです。
これは非常にためになりました。滑りのポイント、例えば安定したポジションや上手に滑るための理論、を英語でいかに相手に説明するのか。どういう口調で、どういう言い回しで、相手に理解させるのか。インストラクターは、どのようにその日のレッスン内容を組み立てているのか。そういうことを、いちいち"Does it make sense to you?"(「これで君に理解できたかな?」)と確認しながら、進めてくれたのでした。
そして2時間のレッスンが終わり、最後にいちばん気になる質問をしてみました。それは、
「ぼくの英語力は、インストラクターを目指すうえで支障となると思うか?」
ということ。
この質問に対して、
「私はもう30年間インストラクターをやっているが、なかには2時間のあいだ一言たりとも喋らずにいてしまったこともあったよ。言葉はたいして問題じゃない。それよりも大切なのは、君が相手を上達させるためのコツを知っていて、その手本を忠実に示せることだ。人は言葉でなく、君の滑りを後ろから見て学ぶんだ」
というのがBiffさんの答えでした。また
「君のレベルは申し分ない。今日のレッスンでフレッドへのお手本として滑ってもらったくらいだからね」
とも。
のちに「よくこんなレベルで居候に来たなと思ったね」と笑いながら妙高で言われたのが一昨年のこと。鼓舞してくれるためとはいえ、このような言葉を貰えたことで不安の陰も吹き飛ばせ、改めて9月の試験に向けて志気が湧き上がってきたのでした。
そしてBiffさんがつよく勧めてくれたように、これから試験まで、なるべく土曜日はCardronaまで行ってレッスンを受けさせてもらおうと思います。お金はかかってしまいますが、やはり実際にレッスンを見て、聞いて、体験するのは得るものが大きいですから。
そんなこんなでWanaka小旅行も幕を閉じ、満足と安心と未来への希望を胸に、相方の待つクィーンズタウンまで帰ってきたのでした。
2009年7月20日月曜日
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