2009年7月23日木曜日

Remarks! Remarks! Remarks!

【remarkable】= 注目に値する ; 並々ならぬ ; 著しい (『昭文 実用英語辞典』より)


ぼくが好きな池澤夏樹のある本で、非常に印象的に残っている一節があります。

「永遠に崩れゆく波の、絶対に崩れることのない一点としての自分……」

彼はサーフィンで波に乗る感覚をこう表現したのですが、ぼくにとってこれは、他のどんな言葉よりもテレマークスキーの面白さを説明してくれる一文でもありました。つまり、「永遠に変わりゆく雪の、絶対に乱れることのない一点」に乗る面白さです。
スキー場のつまらないゲレンデは脇に置いとくとして、バックカントリーや新雪を滑る楽しさは、その無限に変化する雪面状況にあわせて、このつま先しか固定されていない不安定な板の上で前後左右の絶妙なワンポイントを見出すところにあるといっても過言ではないでしょう。
ぼくらはその未知の雪面との遭遇(あるいは対話といっても良いかもしれません)を求めるあまり、すでに他人の滑った跡を敢えて見捨てて、新雪に板を進ませるのです。

そして数ある雪の種類のなかでも、ふかふか粉雪のパウダーは最高級!
ある日運良くそんな雪と出会えたぼくらは、雪のなかとも空のなかとも区別のつかぬ浮遊感で、まるで雲に乗って大股で世界を往くような気分を味わいながら、極上の一本を滑ることになるわけです。


さて、昨日クローズしていたあいだに降り積もった雪、スキー場の発表ではベースロッジ周辺で15cm。パトロールの人から聞いた話では、山頂部でおよそ2m!

今日のthe Remarkables はその名に恥じぬ、身も心もとろけそうな素晴らしいパウダーでした。

2 件のコメント:

  1. おひさ♪元気?

    芸術的な一節だね。深いなあ。

    宇宙が好きな自分も、永遠に変わりゆく宇宙空間に、絶対に乱れない一点を、追い求めているのだろうか。

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  2. だからきっとひらりんとは昔から気が合うんだよ(笑)
    ひらりんの到達する究極の点を、いつかぼくも見てみたいね。

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