6:00am頃 日の出

明け方の景色がキレイなので、なんとなくカメラを持って外に出たら、そのままなんとなく小屋の背後のオリビエ山に登ってしまいました。こちらはルート標識も特にありませんが、大岩の積み重なった稜線を30分ほどで山頂。東南方遥か眼下にプカキ湖が望め、朝靄に陽が射しています。
帰りは固い雪の斜面をお尻で滑り下りて、小屋でゆかりおにぎりとお味噌汁の朝食。
ぼく以外の女の子ふたりは一泊だけ(ぼくだけ二泊)なのですが、なにせ「下山=帰宅」というアプローチまったく必要なしの彼女らは、小屋でゆっくり昼寝をしたり周辺を散策したりと、屋外ランチまでのんびり楽しんでから1:30pmに下山していきました。


ひとりになった午後は、正面の断崖で頻繁に起こる氷河の雪崩の轟音を聴きながら読書。オリビエ山より先の稜線の縦走は、ぼくにはレベルが高すぎて行くことができないし、周辺を散策といっても雪と岩と、わずかな植物と昆虫だけの世界ではすぐに飽きてしまう。山々の写真ならもう昨日だいぶ撮ってしまったし……
なにより、山で「ナニモシナイ」時間というのは、最高のゼイタクなのであります。これ、小屋番経験者が言うんだから間違いない(笑)
9:20pm頃 日没、夕焼け

この晩のミューラー小屋宿泊者数はぐっと減って、たったの4名。それでも国立公園内の山小屋全体で見ればかなり賑わっており、夜7時の公園本部と各小屋の無線交信を聞いていると(山小屋には必ず備えつけの無線があって、毎日その小屋の宿泊パーティー数の確認と翌日の天気予報が交信される)、昨晩は2~3箇所だった小屋への呼びかけが、今晩は10箇所あまり。
最初に全小屋にむけて最新の天気予報が伝えられ、その後本部のスタッフがひとつひとつの小屋に呼びかけていくのですが、それぞれ小屋に滞在している登山者が応答していくのを地図に指で追っていくと、それまではただの地図上のちいさな印でしかなかったものが、突然電燈を灯したように、どこかの険しい尾根の上の、どこかの雪原の上のちいさな小屋の中でぼくらと同じように無線機に耳を澄ましている登山者の姿が脳裏に浮かび、不思議な連帯感のようなものを感じます。
山は不思議です。見知らぬ同士の人と人とを、こころで結びます。
夜はふたたび満天の星空でした。
-つづく-
0 件のコメント:
コメントを投稿