しかし、三日半続いたエキストラバイトやクライストチャーチでの定宿"kiwi house"では交流の輪を広げることができたし、また次の目標「NZSIAのテレマークスキー・インストラクター試験」に向け意欲は十分!充電することができました。
そんなわけで、長々と書き続けてしまった「クラブフィールドレポート」も、今回がラストです。
8月18日(火)
早朝にクィーンズタウン行きのバスに乗る相方を見送りに出る以外は宿から一歩もでることがなく、クラブフィールド旅行の疲れをとる。
同じ宿に泊まったうにかさんはぼくらよりも早い時間に出発し、とりあえずはテンプルベイスンにリベンジに行くという。ぼくは翌日、クライストチャーチからいちばん近く、また南島でいちばん大きなコマーシャルフィールドであるMt.Huttスキー場へ行くつもりだ。スキー場のHPによると、今日は終日雪、明日は曇り晴れときどき曇り、その後はしばらく霧と、行くなら明日しかない天気予報である。
8月19日(水)
前日のうちに予約を入れておいた、クライストチャーチの中心に位置する大聖堂から7時発のシャトルバスに乗る。快晴、車中からの素晴らしい夜明け。Mt.Hutt(Hu)までは2時間~2時間半の道のりである。シーズンでここに通うような人は、皆たいていはメスベンというスキー場まで45分ほどの町に住む。

スキー場に着いてみると、コースマップで想像していた以上にオフピステエリアが広い。そしてそれらが全て、昨日の雪で新雪に覆われ、朝イチバンに来たスキーヤーが「これでもか!」とばかりに雪煙を舞い上げながらシュプールを刻んでいる。遅れてなるものかと、急いでリフト券を購入する。ここはクィーンズタウンの2つのスキー場(CPとRe)と同じ系列のため、ぼくらが普段使っているシーズンパス券を提示すれば50%引きされるのがありがたい。ぼくは準備運動も足慣らしの一本ももったいなくて、いきなりまだあまり人の入っていないexpert onlyのオフピステエリアへ。強風で有名なMt.Huttのこととて、稜線近くはスケートリンクの氷のようにテラテラと磨かれた箇所もあったが、すこし下れば新雪15cm。板が浮かぶ感覚を楽しむには十分な深さである。
しかしさすがは最大のコマーシャルフィールドだけあって、ほんの十分前までいくらでもあった処女雪があっという間に蹴散らされては消えてゆく。自分もすこしでもシュプールが少ない無垢な斜面を滑ろうと攻めるあまり、固い氷のうえを覆っている薄い新雪帯でだいぶ板の滑走面を傷つけてしまった。それでも気分は上々!11時にはオフピステエリアほぼ全域がボコボコの不整地斜面となってしまったため、いい加減に見切りをつけて早めの昼食をとる。
午後は圧雪斜面でイントラ試験に向けた課題の練習と、miniパークでのジャンプ練習。すこしずつ大きく飛べるようにはなってきている、、、とは思うのだが、まだまだカッチョイイ技をキメるにはほど遠い(--;)
これで南島の五つのコマーシャルフィールド(Hu、CP、Re、Ca、TC)はすべて滑ったことになるが、単純にゲレンデ・コースの面白さで言ったらこのMt.Huttがいちばんオフピステとピステ斜面のバランスが良い気がする。ここなら新雪があってもなくてもどこかしらのコースで楽しめるに違いない。欠点を挙げるとすれば、強風や悪天候でスキー場がクローズする日が少なくないこと。そしてスキー場がクローズしてしまうと(他のアクティビティがたくさんある)クィーンズタウンと違って、クライストチャーチまで出ないと何もすることがない、ということだろう。
コマーシャルフィールドはたしかにお客さんの数は多いが、案外どこもオフピステエリアが広いので、降雪直後の午前中とかであれば、十分にパウダーを味わえるのがニュージーランドスキーの特徴であろう。板はボロボロになってしまったけれど、良き一日だった。
そしてクライストチャーチの宿に帰ったら、テンプルベイスンでパウダーをうはうは満喫しているはずと思っていたうにかさんを発見。一体どうしたのかと思いきや、アーサーズパスの駐車場で車上荒らしに遭い下山してきたのだとか。なんでも運転席側の窓が大胆に割られて置いておいた日本からの荷物をそっくり持っていかれ、警察署で盗難届をしてきたそうである。不幸哉……(T-T)
8月20日(木)
ブログの原稿を書きつつゆっくり休憩しようかと思ったら、うにかさんに誘われて急遽Mt.Cheesman(Ch)というクラブフィールドに行くことに。しっかりと一日一トラブルを続けているうにかさんに「怖いから道連れが欲しいんだよね」と言われては断れまい。うにかさんにとっても、この日が日本帰国前のラストチャンスなのである。

しかし今日は何が起こるのかと恐るおそる行ってみれば、最後の最後で大当たり!Mt.Huttとおなじ一昨日の新雪が、クラブフィールドの人の少なさゆえに上部の方はほとんど手つかず。もうそれこそこれまでのうっぷんを晴らすかのように、Tバーを登っては無垢の斜面で粉雪を舞い上げ、あるいは写真を撮り、あるいはムービーで撮影してもらい、ここぞとばかりに極上のターンを味わった。まさにこの瞬間のために一週間以上のクラブフィールド旅行をしてきたのだと、うにかさんと二人、うなずき合ったのである。
それでも午後は快晴の日射に照らされて雪質も重くなったので、下のTバーのピステエリアでイントラ試験に向けた課題練習。ずっと春スキーのように暖かく、またしても終日半袖スキーであった。

Mt.Cheesemanは、コース構成としては変化に乏しく、実際はそこまで評価の高いスキー場ではないかもしれない。しかし新雪は、いかなる優れたコース設定にも勝る。それが自然の状態ほぼそのままに味わえるのが、クラブフィールドというスキー場スタイルの面白いところだろう。
今回の旅行で訪れたスキー場すべてで素晴らしい雪質に出会えたわけではなかったが、雪質云々にかかわらず、「雪山」という場所で「自然」そのままを楽しもうとするこの国の姿勢を学んだ10日間であった。
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ようやく旅行記にも一段落つき、これから一週間くらいは板のメンテナンスや身体の休養、新しい仕事兼自宅に慣れることに専念しようと思います。なので、次の「NZSIAイントラ試験report」が始まるまではしばらくの幕間ですね。
最後までこのレポートを読んでいただいた皆さん、お付き合いいただきまして、ありがとうございましたm(__)m
いつか皆さんの参考になるときがくれば幸いです。
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