2009年9月14日月曜日

『不毛地帯』

先日クライストチャーチで参加(というかバイト)してきたフジテレビ系ドラマ『不毛地帯』の原作を読みました。たまたま現在住んでいるお宅に新潮社の一巻~四巻まで全巻そろっていたので、エキストラバイトから帰ってきた翌日から読みはじめ、NZSIAコースのあいだもワナカまで持っていき、ようやく先ほど読み終えたところです。

山崎豊子著『不毛地帯』

山崎豊子さんの作品を読むのはだいぶ以前に『大地の子』を読んで以来。当時は高校生だったか大学生だったか、小説とはいえ、戦争が人間個々人の人生に与えた影響の大きさというものを初めて認識し、小説としての素晴らしさも相まって大きな衝撃を受けたのをいまでも覚えています。
今回は、たまたまエキストラとして出演したのを縁に読みはじめたのですが、期せずして戦後モノが続いたことになります。なにぶん普段からニュース以外はテレビをつけないので、おなじ山崎豊子作品の『白い巨塔』などドラマ化されたものも名前を聞いたことがあるくらいで、まったく視たこともなければ原作を読むこともなかったのです。

戦争中、大本営作戦参謀だった壱岐正が11年間の強制労働をともなうシベリア抑留後、関西の商事会社にスカウトされ、自衛隊の戦闘機の売り込みからアメリカとの自動車摩擦、中東での油田開発といった戦後日本の経済をそのまま語っているような商戦に巻き込まれてゆく様が、じつに丹念に描かれています。
大本営参謀として大勢の兵士の命を戦争で失ってしまった自責の念と、次こそは国家のために国益のためにという気持ちと、商社の人間として必要に迫られる「汚れ」のあいだで揺れる壱岐が、それぞれの場面でどのような選択をし、商社マンとしてどのような最後を迎えるのか…… 

最後のほうの油田開発の専門用語なんかはやや飛ばし気味に読んでしまいましたが、じつに楽しませてもらいました。
教科書で習った歴史と、じぶんの祖父や父が生きた時代が初めてリンクしたような気がして、いかにじぶんが祖父、父のしてきたことの知らないかという事実に思い至りました。

ぼくが主人公の壱岐さん(撮影スタッフの皆さんも、俳優名の唐沢寿明でなく「壱岐さん」と呼んでいた)の後ろのほうで出演している(土木作業している笑)、、、のはさておいても、是非ご覧になってみてください。10月15日22時、初回放送だそうです。(たぶん)

4 件のコメント:

  1. 題名は知ってましたが、そういう物語だったんですか。あの作家さんはなんとも人間の内面をつくものを書きますね。
    それは10月15日、見逃せません(^^)/
    383

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  2. >383
    ただし私、本番中はメガネをはずしておりましたゆえ、頑張って探してみてください!ヒントは「麻紐肩掛け」でございます。
    見つけたらご一報を!w

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  3. 10月15日に登場するの?山小屋にしては深夜の時間だけど、がんばって起きてみようかな・・・
    ところで前のフラット宛に小屋のみんなから手紙を出したのですが、引っ越ししたの?そしたら届かないかもね。残念!

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  4. >支配者Oさん
    お手紙送っていただいたんですか!?それならさっそく明日にでも、前のフラットに届いてるか見てきます!
    楽しみです~♪

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