2009年5月7日木曜日

帰宅

八ヶ岳より帰宅いたしました。

けっきょく昨日は、頂上山荘の小屋閉めを手伝いにいこうとおもったのですが、あまりの悪天候と雪の状態の悪さに登山をあきらめ、あらためて「居候」として行者小屋で一泊したのでした。
とはいえ、約束は約束ですから、ちゃんと頂上まで登るつもりで小屋を出発したんですよ。前日みぞれで昨日も重たい雪が降っていたのでビーコンをつけ、皮ブーツには12本刃アイゼン、手にはピッケルを持ち、ふだんはスキーヤーのぼくが慣れない冬山登山。しかしどうにも雪崩が恐く(なにせ小屋番ですら高価なアックスは持っていてもビーコンは持っていないような山域ですから、埋まったらまず助からないでしょうし)、ともあれ地蔵尾根の核心部手前で弱層テストをしようと思っていたら、たまたま地蔵を下りてきた県警の人に「上部は(案の定!)踏んだだけで表層30cmくらい雪崩れるよ」と教えられ、出発20分、あっさりと県警のお二人について引き返したのでした。
聞いてみれば、日本の南の低気圧や台風の影響で、暴風レベルの東風が吹き、あろうことか稜線の西側(諏訪側)に雪庇ができているんだとか!あまりの状態の悪さに、4本刃アイゼンしか持っていない軽装パーティーが下山できずに天望荘での停滞を余儀なくされているらしいです。怪我こそしていませんが、かるく遭難ですよね。今日地元のガイドさんが、フィックスロープを張って彼らを確保しながら下山させるために、「救助」に向かったそうです。

思えば今年のGWは、特に前半は天気がよかっただけに、あまりに軽装で入山する登山者が多かったように思われます。まだまだ雪も氷もあるのに、軽アイゼンとストックとか、スニーカーとか…… 中にはアイゼンなしのジーンズ姿で、おまけになぜか背中のリュックサックにはテニスラケットが刺さっていた方もいらっしゃいました。
ぼくら小屋番に、登山者に対して「絶対に行ってはいけない」という権利はありません。せいぜい「その装備ではなにか起こったときにまず助かりませんよ」というアドバイスが関の山。べつに軽装備だからといっても登れないわけではないし、じっさいは確かにけっこう登れてしまうものなのですが、見送る小屋番側としては北アルプスのように事故が起こらなかったのが不思議なくらい不安を感じていたものでした。

ともあれ、今日も山は雨。入山者は片手もいらないくらいに減り、これから一ヶ月ほどは一年のうちでももっとも静かな時期になります。

ぼくは15日のNZ出発までのこり一週間。
いよいよ準備も大詰め(に向かわねば)、ですね。

2 件のコメント:

  1. 名古屋のYOKOです。高谷池小屋明けでは楽しかったです。
    GWは高谷池にいました。天気がよかったせいもありますが
    かなり無理な登山客も多く、連日、M宮さんは、夕方
    救助に向かっていました。大倉山以外もよいゲレンデ、
    ステップソールに最適な場所がいっぱいあります。
    来年は是非、一緒に遊んでくださいね。

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  2. >YOKOさん
    火打うらやましいです~。特にGW前半は天気も良くて完璧だったんじゃないですか!?ぼくも次に行くときはステップソールでガンガン登って滑りまくりますよー!そのときは是非こちらこそ、よろしくお願いします。

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