2009年5月5日火曜日

さようなら

GW前半とはうってかわって、冷たい、みぞれ混じりの雨が降りはじめた。身も心も凍るような冷たさだ。

我が家の飼い犬が死んだ。

ベル 享年15歳

昨年の秋に口から血の泡をふいて以来、下半身不随のように立てなくなってしまい、今日まで主に母とたまに自宅に帰るぼくとで面倒を看てきたのだが、三日前から水も飲まなくなり、昨夜一晩吠え続けて今日の昼に死んだそうである。

シカゴ在住時、小学一年生だった妹が現地校に入るならという条件で買ってこられた犬。そんなことをぼくは全然知らずに、ある日学校から帰ってきたら自宅に子犬がいたのにずいぶんと驚いた。木曜日で、ぼくが英語の家庭教師を受けているあいだに名前が決まっていたのをよく覚えている。『美女と野獣』のお姫さまの名をとって、belleとなった。
しかし実際の性格は、名前とはうらはらにずいぶんと野性味のある犬で、しつけといえば調子が良ければオスワリができる程度、吠えるわ咬むわ跳び跳ねるわでエラく苦労をさせられたものである。それもどこに行ってもアスファルトの東京に来てからはあまり外にもでなくなり、次第しだいに年老いていった。

立てなくなったときから想像はしていたし、自分で思うように動けない姿を見ていたから、正直すこしホッとした部分がある。そもそも妙高をあがるまでは「もたない」だろうと思っていたのだ。
それでもやはり死による別離は悲しく、また寂しいものである。

ぼくが八ヶ岳から帰る前に遺体は引き取られ、焼かれるだろう。でもぼくの中には在りつづける。これからも。

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