外を歩く仕事だから休日は自宅でゆっくり休養……かと思いきや、たいていは勉強のため、そして自分の趣味のために、ふだんツアーでいかないような場所へと歩きにいっています。
昨日は、今週末に「山登り」にいらっしゃる団体さんのコースの下見も兼ねて、先輩のガイドと、その先輩の友人の3人でセアリーターンズと、さらにその上にあるミューラー小屋まで登ってきました。
このコースは、ふだんぼくたちが案内しているフッカー谷のコースと違い登り勾配がキツく、日本人にとっては腰くらいまである段差を登ったり、手をサポートにつかって岩の斜面をあがっていったりしなくてはならない上級者コースとして紹介されています。一般コースは山の中腹にあるセアリーターンズ(tarnとは池のこと)で折り返しなのですが、今回ぼくらは、そこからさらにまだ雪がベッタリ残る斜面を登ってミューラー小屋まで行ってみることにしました。
先輩のガイドさんは毎年何度か小屋まで登っているけど、ぼくはセアリーターンズより上は初めてで、先輩の友人さんにいたっては、一般ルートのセアリーターンズに登るのも初めて。9時に従業員食堂で待ち合わせ、車で5分ほどの登り口のキャンプ場まで移動。9時半に出発し、15分間隔くらいでインターバルをおきながら急な登山道を1時間ほどでセアリーターンズに到着。すこしずつ雲が出てきはじめたけどまだマウント・クックも見えています。そこでコーヒーブレイクを10分ほど。セアリーターンズより上も踏み跡はしっかりあるのですが、ちょっといくとまだまだ残雪の大斜面なので蛍光オレンジの案内板に沿いながら、ストックとトレッキングブーツで先行者のステップの後を追います。幸いに雪はほどよい程度にザクザクになっており、非常に歩きやすかったです。でもきっと朝晩は雪面が固くてアイゼン・ピッケルがないと怖いんだろうなぁ……(ちなみにkiwiの友人さんはハーフパンツにスニーカーでした^^;)


セアリーターンズから稜線に出るまでが約1時間。その出たところがけっこう風があったので、そこまでで小屋に行かずに引き返してしまう人たちもいたのですが、そこから小屋までは、広い稜線の反対側をゆるやかに登ってほんの20分ほど。反対側にまわってしまえば風もそよ風みたいなもので、対岸を圧倒的な迫力で下る氷河の風景を楽しみながら、とても標高2000m以下とは思えないような広々とした雪稜をピクニックのような気軽さで小屋に到着したのでした。たしか午後1時くらい。
小屋はガス調理器のある食堂と、二段床にマットがズラッと敷いてある寝室、夏になると常駐する管理人部屋、そして別棟の簡易トイレからなっています。水タンクもありますが、食料やナベなどの調理器具、それに寝袋は持参になります。
食堂の窓からは、標高3151mのマウントセフトンの懸垂氷河や、村内からは見ることのできないマウントクックのハイピーク(最高点)がテーブルに座ったまま眺めることのできる、ナイス・ロケーションです。是非次回は泊まりで夕焼けや日の出の写真を撮りに来よう♪


小屋で昼食を食べて下山開始。このころには雪もちらほら。稜線上はスリップしないようにゆっくり行きましたが、雪の大斜面を下りるところまできたら、あとは一直線に下るだけ。登りは一歩一歩上がった雪面を、お尻をついて両足とストックでブレーキをかけつつ一気に滑る滑る滑るっ!!
三人とも雪まみれになりつつも愉しさに笑いながらアッという間にセアリーターンズまで戻り、そのままワイワイお喋りしながら車を停めたキャンプ場まで帰ってきたのでした。帰りは上から下まで2時間。先輩曰く「夏になって雪が解けてしまったら、逆にもうちょっと大変で時間がかかるかも」とのことでした。
村まで戻ったら半世紀以上まえの写真がたくさん飾られて雰囲気の良いオールド・マウンテニアーズ・カフェに入り、NZ南島といえばこれ!SPEIGHT'SのラガービールSUMMITで、初のミューラー小屋到達に乾杯!!
こうして昨日もまた、充実した休日を送ることができたのでした。
十分スキーできそうな残雪だねえ。
返信削除>うにかさん
返信削除そうなんですよ!しかも今日も雪が降って、また積もってるし。。。
スキー板をチャーチのkiwi houseに預けてきてしまったのが悔やまれます(;_;)
はじめまして
返信削除ミューラー小屋で検索してたらここにたどり着きました。
来月の後半にはじめてニュージーランドに行くものです。
日程の関係でどうしても一日しかマウントクックいけず最高のトレッキングコースを探しています。いろいろ探しているとミューラー小屋までのコースが魅力的な気がしていますがフッカーバレーも捨てがたいような何か良きアドバイスがいただけたらうれしいのですが。
当方登山暦は4年です。おもに北アルプス中心にのぼってます。